VLE/VLS、30分充電で500km超
高級内装と最新エンタメ装備
北米市場狙うV2G対応EVバン

【引用:メルセデス・ベンツ】メルセデス・ベンツが電動ミニバン市場に新たな一石を投じる。EQVの後継として登場する次世代EV「VLE」と最上位モデル「VLS」が年末に正式発表される予定だ。新型車は従来のファミリーカーの枠を超え、プレミアムモビリティの新基準を打ち立てることを目指している。
最大の注目点は充電効率と長距離走行性能にある。最新のVAN.EAプラットフォームを採用し、800V電気システムと350kW級の急速充電機能を搭載。わずか30分の充電で500km以上の航続を可能にする。充電インフラへの不安を抱えるユーザーにとって、大きな安心材料となる。


高級サルーン級の豪華インテリア
470馬力と長距離航続性能
【引用:メルセデス・ベンツ】インテリアは高級サルーンに匹敵する仕上がりだ。ダッシュボード全体を覆うMBUXハイパースクリーン、リサイクルレザーや天然木材を採用し、実用車のイメージを覆す豪華な空間を実現。後部には4Kエンタメディスプレイやワイヤレス充電パッドも備わり、移動中も快適な時間を提供する。
【引用:メルセデス・ベンツ】走行性能も妥協がない。後輪駆動仕様で268馬力、デュアルモーターの4MATICでは最大470馬力を発揮。バッテリー容量は90kWhから116kWh超まで幅広く、WLTP基準で500km超の航続距離を確保する。メルセデスは実走行試験において、15分の充電2回でシュトゥットガルトからローマまでの約1,090kmを走破し、効率性を実証した。

V2Gで広がる新たな価値
北米中心に展開する高級EVバン
【引用:メルセデス・ベンツ】注目すべきは双方向充電(V2G)機能だ。家庭用電源や非常用電源としての利用も可能で、EVを「移動可能なエネルギーハブ」として活用できる。これにより、従来のモビリティを超えた新しい価値を提示することになる。
販売は2026年初頭から北米、欧州、中国で本格展開される見込み。ミニバン文化が根強い北米では特に需要が期待され、VIP送迎やホテル送迎など法人需要にも対応するVLSは高級モビリティ市場で強力な存在感を放つと見られる。30分充電で500km以上を走り、最新ソフトウェアと多彩なシート構成を備えるVLEとVLSは、高級EVバン市場の勢力図を大きく塗り替える可能性を秘めている。
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