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ハマスの最高指導者が「ヒジャブ」をかぶり女装してイスラエルの追跡を逃れる

佐藤美穂 アクセス  

パレスチナのイスラム組織「ハマス」の新たな最高指導者ヤヒヤ・シンワル氏は、イスラエル軍の追跡を避けるため、ヒジャブ(イスラム教圏のスカーフ)で頭や体を覆った女性のような姿で、転々としているという。

イギリスの「サンデー・エクスプレス」はイスラエルの情報筋の言葉を引用して、シンワル氏が最近ガザ地区の地下トンネルから脱出し、ヒジャブで姿を隠して移動していると報じた。イスラエル軍は10日ほど前にシンワル氏の地下拠点を急襲したが、寸前のところで彼を逃したという。

ダン・ゴールドフス陸軍准将は「我々は間違いなく彼を追い詰めた」とし、「彼の地下拠点にたどり着いた際、そこにあったコーヒーはまだ温かかった」と語った。

シンワル氏はガザ地区を拠点とするハマスの最高指導者であり、昨年10月7日に行われたイスラエルへの奇襲攻撃を統括した人物である。

彼は7月31日にイランの首都テヘランで前任のイスマイル・ハニヤ氏がイスラエルによるとみられる空爆により暗殺された後、最高指導者の地位を引き継いだ。

イスラエルの情報機関出身で、現在もシンワル氏の追跡作戦に関わる専門家は「我々は実際に(シンワル氏と)数分ほどの距離にいたことが何度もあった」とし、「他の作戦を通じて把握したことだが、彼は3日以上同じ場所にとどまることはないとみている」と話した。

一方、シンワル氏は最近ガザ地区の停戦条件として自らの命を保障することを要求したといわれている。

21日、イスラエルメディア「Yネット」は、停戦を仲介する国同士の対話で、エジプトのある官僚はアメリカ側に「シンワル氏は停戦合意の条件として自らの命と安全が保障される必要があると主張している」と伝えたと報じた。

佐藤美穂
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