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母親の目の前で恋人を刺殺し、母親にも重傷を負わせた男の衝撃の発言「飼い犬に申し訳ない」

川田翔平 アクセス  

写真:Newsis

別れ話を切り出され、交際相手の女性を刃物で刺して殺害し、さらにその母親にも重傷を負わせた殺人未遂容疑で身柄を拘束されたキム・レア被告(27歳)に対し、検察が無期懲役を求刑した。

検察は25日、水原地方法院刑事14部(部長判事コ・ゴンホン)で開かれたキム被告の殺人および殺人未遂事件の審理公判で「犯行の重大さと残酷さを認識していない被告に極刑を宣告する」として、無期懲役を裁判所に求めた。

検察は「被害者は恋人関係にある被告から肉体的・精神的苦痛を受けながら命を終えた。被告の犯行を目撃せざるを得なかった被害者の母親の衝撃と恐怖は計り知れない。また、母親は被告に対する厳罰を求めている」と述べた。

続いて「被告は犯行を認めながらも責任を軽減するなど、罪を真剣に反省しているとは思えない」とし、「厳しい刑が下されてこそ、被害者の傷を少しでも癒すことができる」と付け加えた。

求刑前に行われた被告人尋問で、検察から犯行動機について問われた際、「自らも納得できない。よく分からない」と答えた。被害者の母親が凶器を先に持っていたため奪い取ろうとして両手を負傷し、その後の記憶を正確には覚えていないと供述した。

また、この日法廷で弁護側が申請していた精神病質テストの結果が公開された。被告は2021年、警察官として軍務に従事していた際、捜索作業の過程で行方不明者を変死体の状態で発見したことが原因で、トラウマを抱え、精神疾患を患っていると主張した。

しかし、韓国国立法務病院の精神鑑定結果には、「事件当時は、正しく認識する能力や判断力がしっかりしていたと思われる」という所見が記載された。

また、犯行時に焼酎1本と頭痛薬を飲んで心身が不安定だったと主張した。これに対し、裁判官が「事件当日、学校の授業を控えて飲酒をするのは理解に苦しむが、それは心身不安定を理由とした虚偽の主張ではないか」と尋ねられると、「絶対に違う。頭痛がひどくなると焼酎と頭痛薬を飲むことがある」と答えた。

これに関連し、検察は被告人と両親の拘置所面会室での面談録音も証拠として提示した。会話で被告は「10年だけ我慢すればいい。(刑務所から)出たら幸せに生きよう。ありがとう、お母さん」と発言した。検察にこの発言の意味を問われると「両親の気持ちを楽にするための発言だった」と話した。

最後の弁論で被疑者は「いかなる理由でも殺人は絶対に起きてはならない」と語り、「残りの人生は被害者とその母親に毎瞬詫びながら生きていく」と語った。続けて「家族と○○に申し訳ない」と述べた。

裁判官が「○○とは誰か」と尋ねたところ、キム被告は「飼い犬だ」と答えた。これに対して裁判官は「犬に申し訳ないと言っているのか」と再度質問し、被告人は涙をこらえながらうなだれた。

被告人は、3月25日午前9時35分頃、京畿道華城市(ファソン市)の自宅において、交際相手A氏とその母親B氏に刃物を振り回し、A氏を殺害し、B氏に全治10週間の重傷を負わせた容疑(殺人および殺人未遂)で起訴された。

平素より「A氏と別れたらA氏を殺し、自分も死ぬ」と語るなど、交際相手に対し強い執着を示していた。また、A氏と口論中に携帯電話を破壊したり、被害者A氏を殴りあざを作るなど、日常的に暴行を加えていたとみられる。

川田翔平
editor@kangnamtimes.com

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