飼っていたハムスターに噛まれた女性が死亡、感染症やアレルギー反応がもたらす危険性とは？

 彼女は本当にハムスターに噛まれて死亡したのだろうか。

最近スペインで、自宅で飼っていたハムスターに噛まれた後、女性が死亡する事件が発生した。

14日（現地時間）、スペインのメディア「メディテラネオ」によると、11日にヴィラ＝レアルに住んでいる38歳の女性がハムスターに噛まれた後、体調が急激に体調が悪化したという。

この女性は医療従事者に付き添われて病院に向かう途中、病院の入口で突然倒れ、そのまま亡くなった。医療スタッフが応急処置を行ったものの、命を救うことはできなかった。スペイン当局は、正確な死亡原因を解明するための調査を進めている。

亡くなった女性がハムスターに噛まれたことが直接の死因であるかは、まだ明らかにされていない。

稀ではあるが、ハムスターのような齧歯類が病気を媒介し、人間に致命的な感染症を引き起こす可能性はある。実際に、ハムスターに噛まれて感染症や細菌感染が発生するという医学的報告も存在するが、これは非常に稀なケースだ。免疫力が極端に低下している場合、致命的な結果になるリスクがわずかに高まる可能性はあるものの、こうしたケースはほとんど見られない。

専門家によれば、ハムスターに噛まれて亡くなることは非常に稀であり、一般的にハムスターは人間に危険な病気を移すことはないという。

一方、過去にイギリスで類似のケースが報告されれている。2007年、イギリスである男性がハムスターに噛まれた後、アナフィラキシーショックを起こし病院に搬送された。幸いにも、病院で適切な治療を受けたことで男性の命は助かった。

アナフィラキシーショックは、特定の物質に対して体が過敏に反応することで起こる深刻なアレルギー反応だ。全身に急速にさまざまな症状が現れ、生命を脅かす危険な状態に至る。私たちの体には、外部から侵入する有害な物質から自分を守るための免疫システムが備わっている。

アナフィラキシーショックが起こる人は、特定の物質（アレルゲン）に対して過剰に反応し、免疫システムが過度に活性化されて全身に深刻なアレルギー反応を引き起こす。症状が悪化すると、不安や混乱、意識喪失などが現れ、最悪の場合、死亡することもある。