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気温上昇に拍車をかける温室効果ガスの増加、COP前にWMOが危機意識を呼びかけ

川田翔平 アクセス  

引用:Newsis

昨年、温室効果ガスの濃度が観測史上最高値を更新したことが判明した。28日(現地時間)、世界気象機関(WMO)が発表した報告書によると、地球温暖化の主因となる二酸化炭素、メタン、一酸化二窒素の3大温室効果ガスの濃度が、いずれも前年を上回った。

報告書は、大気中の二酸化炭素濃度が著しい上昇を続けており、過去20年間で1割超の増加を記録したと指摘している。

WMOのセレステ・サウロ事務局長は「また新たな記録更新となった」と述べ、「政策決定者らの危機意識を喚起する必要がある」と訴えた。さらに「パリ協定が掲げる『産業革命前と比べ気温上昇を2度未満に抑制し、1.5度以内に抑える』という目標に対し、明らかに逆行している」との見解を示した。

WMOは、温室効果ガスの排出が継続する限り、大気中での蓄積が進み、地球の気温上昇に拍車がかかると警鐘を鳴らしている。二酸化炭素の大気中での残留期間を考慮すると、仮に排出量がゼロに近づいたとしても、現在の気温水準は今後数十年にわたって持続するとの見通しを示した。

WMOの年次温室効果ガス報告書は、国連気候変動枠組条約締約国会議(COP)に先立ち毎年公表される。今年のCOPは来月11日から22日まで、アゼルバイジャンの首都バクーで開催される予定だ。

川田翔平
editor@kangnamtimes.com

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