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希少がんと偽り治療費を募った29歳男性、相当な資産家であることが発覚し非難殺到

平野大地 アクセス  

希少がんと偽り治療費を募った29歳男性、実際は相当な資産家だった

希少がんの医療費を名目に支援金を募った男性が、実は多額の資産を保有していたことが判明し、ネット上で非難の声が上がっている。

香港の「サウス・チャイナ・モーニング・ポスト(SCMP)」によると、中国湖北省宜昌市に住む29歳の男性Aさんが、先月14日にクラウドファンディングサイトで治療費の支援を求める投稿を行った。

Aさんは広州のIT企業に勤務していると述べ、希少がんの一種である「ホジキンリンパ腫」と診断されたと主張した。さらに、「再発した場合、治療が困難になる」と記された診断書も公開した。

Aさんは「闘病中の父が亡くなり、家計が破綻。医療費の借金を抱えている」として、支援を求めた理由を説明した。また、自身の口座情報を記載した動画を作成し、治療費の目標額を90万元(約1,929万円)に設定してSNSに投稿した。

問題が発覚したのは、6日にAさんが参加するグループチャットで新居の写真を公開したことがきっかけだった。経済的困窮を理由に支援を受けていたAさんが、73万8,000元(約1,581万円)相当のマンションを購入していたことが発覚し、不審がられた。

男性の家族も複数の不動産を所有

さらに驚くべきことに、Aさんの家族も相当な資産家だったことが明らかになった。

Aさんの家族は最大100万元(約2,143万円)相当の居住用マンション2棟を含む複数の不動産を所有しており、さらに380万元(約8,143万円)以上の商業用不動産から年間14万5,000元(約310万円)の賃貸収入を得ていたという。

これを受け、クラウドファンディングサイトは7日にAさんへの支援を停止し、実際の経済状況を隠蔽していた事実を公表した。

支援停止時点で、Aさんは4,536人の寄付者から27万元(約578万円)以上を集めていた。Aさんは受け取った支援金を不動産購入には一切使用していないと主張しているが、クラウドファンディングの運営側は、支援金全額を回収し、寄付者に返金する方針を示した。

この件に対し、ネットユーザーからは「こういう人のせいで寄付をためらってしまう」、「本当に支援を必要としている人たちに迷惑がかかるだけだ」といった批判の声が相次いでいる。

平野大地
editor@kangnamtimes.com

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