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米利下げ、当初予想より「遅め」に転換か…インフレ再燃で慎重論広がる

川田翔平 アクセス  

引用:ロイター通信
引用:ロイター通信

ニューヨーク金融街では、来年のアメリカ連邦準備制度(FRB)の利下げペースが緩まるとの見方が広がっている。

Yahooファイナンスは29日、FRBが来年の利下げを2回にとどめ、現在のペースが維持されないとの市場の見解を報じた。

アメリカのインフレ率が再び小幅に上昇し、経済成長率が堅調なことから、FRBが当初の予想よりも速いペースで利下げを行わないとの見方が主流となっている。

急激なインフレを背景に、2022年から昨年7月にかけて11回の利上げを行ったFRBは、物価の下落を受けて9月と今月初めに2回の利下げを実施し、5.25~5.5%まで上昇していた政策金利を4.5~4.75%に引き下げた。

来年3回の利下げを予測しているウェルズ・ファーゴ銀行のシニアエコノミストであるサラ・ハウス氏は「2025年が近づく中で、利下げペースが緩まる可能性がある」と述べた。

ドイツ銀行のアメリカ経済担当エコノミストであるマシュー・ルゼッティ氏は、FRBが12月の連邦公開市場委員会(FOMC)会合で利下げを実施した後、来年にはインフレの動向を注視しながら金利を据え置くとの見通しを示した。

ルゼッティ氏は、利下げの緊急性が低下したとし、「当初の予想よりもペースを緩めるのが賢明に思える」と語った。

FRB内部でも利下げに対して慎重な姿勢が見られ、ミシェル・ボウマンFRB理事は最近の講演で、FRBのインフレ目標である2%に向けた進展が「停滞している」として、慎重な姿勢を示す必要があると強調した。

FRBがインフレ指標として最も重視する個人消費支出(PCE)物価指数は10月に、前年同月比0.2ポイント高の2.3%の上昇率を記録している。

ハウス氏は「物価下落のペースが緩めれば、追加の利下げはさらに困難になるだろう」と指摘した。

川田翔平
editor@kangnamtimes.com

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