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「無能な指揮官の被害者です」韓国特殊部隊司令官が涙の告白、戒厳令で揺れる現場の兵士たちの知られざる苦悩

平野大地 アクセス  

ユン・ソンニョル大統領が下した違憲・違法とされる「戒厳令」により、韓国が深刻な混乱に直面している。この命令により、国会や中央選挙管理委員会に投入された戒厳軍の子どもたちが、過度な非難を受けているという。

10日に開かれた国会国防委員会緊急質疑で、特殊戦司令部のイ・サンヒョン第1空挺特戦旅団長は、自身の部下が受けている屈辱について言及した。イ旅団長は「兵士たちは命令に従っただけなのに、彼らとその家族が社会で『反乱軍』と見なされ、不当な扱いを受けている」と訴えた。実際に、ある兵士の家族が食事に出かけた際、住民から「反乱軍の子どもは消えろ」と暴言を受けたエピソードが紹介され、その影響で娘が家に戻ってしまったという。

また、イ旅団長は「特殊戦政令部は国家が与えた任務を遂行するために命を懸けている集団だ」とし、「部隊を不適切に配置した責任は指揮官にあり、現場の兵士たちはただ忠実に任務を遂行しただけだ」と強調した。そして、「彼らに『反乱軍』という汚名を着せないでほしい」と国民に訴えた。最後に、「特殊戦政令部で働く兵士たちを無能な指揮官に出会った被害者と考え、その手を取り励ましていただければ感謝です」と述べ、与野党の議員や国民に理解を求めた。

イ旅団長の訴えに対し、与野党すべての議員が2次被害は避けなければならないと口を揃えた。また、事前に何の情報もなしに、違憲・違法的な命令に従い現場に派遣された兵士たちを「加害者」と見なしてはいけないと主張した。

共に民主党のキム・ビョンジュ議員は、「兵士や初級幹部たちは命令に従っただけであり、その多くが不当な非難を受けている」と述べ、彼らに対する寛大な処遇を求めた。また、軍関係者は「兵士とその家族の苦痛を最小限に抑えるため、さまざまな努力を注いでいる」と明らかにした。

平野大地
editor@kangnamtimes.com

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