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北朝鮮脱北者の目に映った韓国の戒厳令、自由を求めて渡韓した彼らが見た衝撃の光景とは?

佐藤美穂 アクセス  

韓国のNGO北朝鮮戦略センターの姜哲煥(カン・チョルファン)代表

「時代錯誤で誤った対応、よほどの事情があったのだろう…実際の原因について深く考える必要がある」との主張も

「韓国でもこんなことが?」自由を求め、命がけで韓国へ脱北した者たちの間では、真夜中に発令された戒厳令に驚きの声が上がっている。

11日、聯合ニュースの報道によると、約10年前に韓国に入国した50代の脱北者A氏は、3日夜に非常戒厳が宣言された際、「北朝鮮軍が侵入してきたのかと思い、非常に緊張した」と当時の状況を振り返った。

2010年に脱北したキム氏(32歳)は、北朝鮮での恐怖体験を思い出しながら次のように語った。「国家による暴力を経験してない人には、その規模や恐ろしさは理解できない。警察や軍が動員され、夜間外出禁止令が出される中で、日常生活が完全に停止してしまうのではないかと不安だった」と話した。

また、2012年に家族と共に韓国に渡ったチョ氏(22歳)は、「信じられなかった。ユン大統領の行動は、最大の過ちではないかと思う」と述べ、「幼少期に韓国に来たが、記憶を辿ると、戒厳令が発令された時の光景は、北朝鮮で見たものと似ていると感じた」と打ち明けた。

4年前に脱北したイ氏(27歳)は、戒厳令発令に伴い都市部に軍隊が登場したことについて、「北朝鮮では日常的に目にしていた光景だったので、大きな衝撃はなかった。ただ、市民が銃口を掴み、阻止しようとする姿には驚いた」と述べた。さらに、「北朝鮮では市民が即座に拘束されるのが通常だが、韓国では軍の力が予想以上に弱く見え、驚きを覚えた」と評価した。

一方で、戒厳令の宣言に違和感を覚えつつも、これを韓国社会を見つめ直す機会として捉えるべきだという意見もあった。

NGO北朝鮮戦略センターのカン代表は、「非常に不適切だと感じた。高度に民主化された社会において、戒厳令のような手法は誤りだと感じる」と述べながらも、「しかし、何らかの重要な事情があったのだろう。戒厳令を引き起こした根本的な原因について十分に考え、韓国社会が一層成熟した社会へと発展することを願う」と語った。

佐藤美穂
editor@kangnamtimes.com

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