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「航空史上あり得ない」vs「十分にあり得る」韓国・ムアン空港事故、専門家たちの真っ向対立…整備不良説も浮上

川田翔平 アクセス  

引用:Newsis
引用:Newsis

航空機メーカーの米ボーイング社は、英紙「ガーディアン」に対し、チェジュ航空と連絡を取っており、遺族に深い哀悼の意を表明したと述べた。

全羅南道の務安国際空港で発生した旅客機墜落事故の原因として推測される「バードストライク」をめぐり、専門家の間で意見が真っ二つに分かれている。一部では「航空史上あり得ない事態」として航空機の整備不良を重視する見方がある一方、「十分にあり得る事態」とする反論も根強い。

29日の空港当局は、事故機はランディングギア(降着装置)の故障により胴体着陸中に事故が発生したとみられると発表した。同日午前1時30分にタイ・バンコクを出発した済州航空7C2216便は、午前8時30分に務安空港に着陸予定だった。しかし、務安空港の1番滑走路に接近した事故機は、1回目の着陸を試みたものの正常な着陸が不可能となり、再び着陸復行(ゴーアラウンド)して再着陸を試みる際に事故が発生したという。

特に、当該機は車輪に相当するランディングギアが正常に展開されないまま胴体着陸を試みた様子が確認された。ランディングギアの故障原因については、現時点で「バードストライク」によるものとの推測が出ている。

事故原因をめぐり、専門家の間で意見が真っ二つに分かれている。匿名を条件に取材に応じた航空関連学科の教授は「航空機のシステム上、バードストライクによってランディングギアが作動しないということは航空史上あり得ない」とし、「ランディングギアは胴体内部に格納されているため、鳥が衝突してもランディングギアの作動には影響しない」と強調した。さらに「ランディングギアは重力によって自然に降りるよう設計されており、降りた後はロック機構が作動して安定的に固定される。そのため、バードストライクでランディングギアが作動しないという主張は、航空システムに詳しくない人々の推測である可能性が高い」と付け加えた。

特に、1回目の着陸試行時にランディングギアが作動しなかった可能性を指摘した。「パイロットがランディングギアを降ろそうとしたが、センサー警告が作動したか、機械的に作動しなかった可能性がある」とし、「航空機は出発前に徹底的な点検を受けるが、過度な着氷によりランディングギアドアが凍結するなど、整備不良の可能性も完全には排除できない」と主張した。

一方で、バードストライクによってエンジンに問題が生じ、連鎖的なトラブルが発生した可能性もあるとする見方も根強い。仁荷工業専門大学のイ・フィヨン航空経営学科教授は「上空で飛行中、エンジン部分から炎の一部が後方に噴出しているように見えた」とし、「上空でエンジンから炎が一部発生した様子が確認されたなら、これはバードストライクの可能性を高める証拠と考えられる」と述べた。さらに「エンジンの問題によるトラブルが機体の他の部分に影響を及ぼす可能性は十分にあり、その蓋然性は高いと言える」と補足した。

整備不良や機体不良の可能性を問う質問に対しては、「バンコク空港での離陸時に現地整備士が外観点検とランディングギア関連のログ記録を残した可能性が高いため、整備上の問題と断定するのは難しい」とし、「バードストライクを含め、空港での背風によりランディングギアの機能が完全に失われるなど、不可抗力的な状況が生じた可能性が高い」と語った。

川田翔平
editor@kangnamtimes.com

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