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ドラマ撮影チームが「文化遺産」の柱に釘を打ち込み物議、問題が明るみとなり謝罪

平野大地 アクセス  

韓国ドラマ撮影チーム、屛山書院の柱に釘打ち

韓国のドラマの撮影チームが、ユネスコ世界文化遺産である「屏山(ビョンサン)書院」の晩對樓(マンデル)に釘を打ち込んだ問題が波紋を呼んでいる。

屏山書院の晩對樓は、朝鮮中期の簡素で節制のある建築様式を象徴する楼閣で、韓国の書院建築を代表する貴重な文化遺産だ。他に類を見ない建造物として高く評価されている。

しかし「文化遺産」に指定されているにもかかわらず、撮影チームが釘を打ち込むという行為に及んだ。

現場調査に入った慶尚北道安東市(キョンサンブク道アンドン市)は、5か所の釘跡を確認し、告発を含む法的措置を検討している。

安東市によると、先月12月30日の午後3時から4時頃、KBSのドラマ撮影チームが小道具の模型提灯6個を吊るすため、晩對樓の木柱に5か所の釘跡を残した。釘跡は1カ所あたり直径2~3mm、深さ約1cmに達していたという。

5か所の釘跡を確認、即時修復は難航

安東市によると、吊るされていた6個の提灯のうち1個は、柱に元々あった隙間を利用して取り付けられていたという。

現場点検に参加した専門家は「釘跡をすぐに埋めるのではなく、専門家の意見を聞き、修復方法を慎重に検討する必要がある」と述べた。また「樹脂処理などの文化財修復過程を経ると、逆に損傷が目立つ恐れがある」と指摘した。

屛山書院は史跡第260号に指定され、ユネスコ世界文化遺産にも登録されている貴重な文化財だ。

安東市は撮影許可を出す際、制作陣に対し「文化遺産保護区域内での新たな施設物の設置や文化遺産の損傷行為は禁止」、「撮影は文化遺産の安全と保存に影響を与えない範囲で行うこと」といった注意事項を事前に伝えていたという。

問題が明るみに出ると、ドラマ撮影チームは「現場での事態の深刻さを重く受け止め、深くお詫び申し上げます」と謝罪し、「関係者が屛山書院の担当者と現場確認を行い、修復手続きについて協議を進めています」と述べた。

また、再発防止策や追加の被害状況についても、積極的に協議を続ける意向だと示した。

平野大地
editor@kangnamtimes.com

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