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「定価は1リットル約88円」北朝鮮のビール店で広がる「闇取引」…経済的困窮からビール券を5倍の値段で売り生活費に充てる住民

太恵須三郷 アクセス  

引用:ニュース1
引用:ニュース1

北朝鮮の平壌を代表するビール専門店「大同江ビール店」が住民の間で大人気を博し、ビール配給券の闇取引が盛んに行われていることが明らかになった。

6日、「デイリーNK」などの報道によると、大同江ビール店は氷点下の気温にもかかわらず賑わいを見せ、一部の住民が合法的に配給されたビール券を闇市場で高額取引していることが確認された。

情報筋によれば、大同江ビール店の利用にはビールカードが必要で、平壌在住の成人男性には毎月5リットル分のビールを購入できるカードが配給される。ただし、軍人や海外派遣者は配給対象外となる。住民はこのカードを使って大同江ビール店で1リットルあたり北朝鮮の通貨で500ウォン(約88円)のビール券に交換し、ビールを飲むことができる。

しかし、経済的困窮により、月間割当量の5リットルを全て消費する住民は少ないという。情報筋は「平壌で大同江ビールを飲むことは平壌市民の特権の1つだが、経済的な制約でビールを楽しめない人も多い」と語った。

こうした状況下、一部の住民は交換したビール券を闇市場で1リットルあたり北朝鮮の通貨で2,500〜3,000ウォン(約440〜528円)で取引し、生活費の足しにしていることが判明した。定価の5〜6倍の値段で販売されていることになる。

情報筋は「ビール券の取引は既に長年の慣行となっており、住民もこれを大きな問題とは考えていない」と述べ、「ただし、摘発された場合は処罰の対象となる可能性があるため、公然と語られることはない」と付け加えた。

太恵須三郷
editor@kangnamtimes.com

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