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「キム委員長からの贈り物だ」ロシア兵が誇示する北朝鮮製170mm自走砲、ウクライナ前線に初めて出現か

有馬侑之介 アクセス  

キム・ジョンウンからの贈り物

ウクライナ前線に出現した北朝鮮の170㎜自走砲

ウクライナとロシア間の戦闘現場に配備されたと見られる北朝鮮製自走砲の映像が公開された。

軍事情報を発信するテレグラムチャンネル「Exilenova+」は7日(現地時間)、北朝鮮のM1989型170㎜自走砲が前線に配備された映像を投稿。同チャンネルによると、これがロシア軍による北朝鮮製自走砲の前線配備を確認できる最初の映像だという。

映像では、ロシア兵とみられる男性が自走砲の全体像を映し出しながら、「キム・ジョンウン総書記が我々に北朝鮮の砲を贈ってくれた」と語っている。自走砲の側面にはH-2200という標識が記されている。

引用:Exilenova+のテレグラムチャンネル
引用:Exilenova+のテレグラムチャンネル

ラジオ・フリー・アジア(RFA)は、映像に登場したM1989自走砲は、北朝鮮が従来使用していたM1978自走砲に新しい車体を組み合わせた大口径長距離自走砲だと説明した。

これまでにロシアで北朝鮮製自走砲が輸送される様子が2度目撃されている。昨年11月、ロシア中部のクラスノヤルスクでM1989自走砲が目撃されたとの情報と共に写真がSNSで拡散。先月には北朝鮮製自走砲がロシアの貨物列車で輸送される様子の映像が投稿された。

米経済専門誌フォーブスは、長期戦による砲と弾薬の不足から、ロシアが北朝鮮製武器を大量調達し、武器の対北朝鮮依存度を一層強めていると分析している。同誌によると、ロシア軍は2022年2月のウクライナ侵攻開始時に約2,000門の自走砲を保有していたが、これまでに800門がウクライナ軍により破壊され、さらに数百門が砲身の損傷などにより戦闘投入できない状態にあるという。

有馬侑之介
editor@kangnamtimes.com

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