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北朝鮮で「結核診断書」の価格が高騰!保護者が子どもを軍隊に行かせないため奮闘

佐藤美穂 アクセス  

自由アジア放送、北朝鮮の情報筋の話を報道

北朝鮮国内で兵役免除のための「結核診断書」の需要が急増し、価格が500ドル(約7万7,742円)にまで高騰したと「自由アジア放送(RFA)」が報じた。北朝鮮軍のロシア派兵の噂が広まり、子どもを入隊させたくない親が増加しているとみられる。

RFAの18日の報道によると、両江道(リャンガン道)の情報筋は「最近、国内で結核診断書の需要が急増している」と述べ、「その理由は、近頃社会的に関心を集めているロシア派兵問題と関連性がある」と伝えた。

この情報筋は「住民の間で最近、当局の徴兵命令を拒否し、入隊を回避する傾向が増えている」とし、「集団生活が不可能な開放性結核(多剤耐性結核菌)患者は(北朝鮮軍の)入隊対象から除外されるため」と説明した。

昨年まで兵役免除用の結核診断書は100ドル(約1万5,548円)程度で取引されていたが、最近では500ドルにまで高騰したという。情報筋は「結核診断書を入手しようとする理由は、子どもの入隊を阻止したいという親心からだ」とし、「もし息子が軍に入隊してロシアに派兵されれば、二度と会えないかもしれないという不安がある」と語った。

平安北道(ピョンアンプクト)在住の別の情報筋はRFAに対し、「最近、病院を通じた結核診断書の発行価格が上昇し続けている」とし、「これは当局が社会人となった若者に兵役を強調していることから生じた異常な現象だ」と伝えた。

情報筋は「昨年7月から当局が特別な健康上の問題がない若者は25歳までに必ず入隊するよう命令している」と述べた。さらに「しかし最近、朝鮮軍がロシアに派兵されているという噂が広まると、住民は診断書を手に入れるために必死になっている」とし、「財産を売却したり借金をしてでも入隊を阻止しようとしているが、結核診断書の価格が高騰し続けているため、一部では諦める者も出始めている」と語った。

そして「結核診断書が闇取引される中、価格が500ドルにまで上昇し、子どもの入隊を阻止できない一部の住民は深い絶望感に陥っている」と伝えた。

兵役免除のための結核診断書の不正発行が増加したため、当局は最近、対象者の定期的な結核検査の期間を従来の年1回から3か月に1回に短縮したという。

診断書発行価格の高騰に加え、頻繁な検査により費用を調達できず、結果的に診断書を取得できなくなり、入隊せざるを得なくなることを狙った措置だと情報筋は分析している。

北朝鮮では通常、17歳で高級中学校を卒業するとすぐに入隊するが、身長が低く健康状態が良くない場合は一旦社会に出て、その後身長が伸び健康状態が改善した時点で入隊すると言われている。

佐藤美穂
//= the_author_meta('email'); ?>editor@kangnamtimes.com

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