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路上に横たわっていた男性を轢いて死亡させたタクシー運転手、無罪判決の理由とは

平野大地 アクセス  

韓国・済州(チェジュ)地方裁判所は30日、早朝の路地で30代男性を轢き死亡させたとして起訴されたタクシー運転手A氏に無罪を言い渡した。

事件は昨年10月、済州市外道洞で発生した。A氏は右折中、路上に横たわっていた被害者B氏に気づかず、車両で轢いて死亡させたとされている。

検察はA氏が前方不注視だったと主張したが、裁判所は「提示された証拠だけでは事故を回避できたと断定するのは難しい」と判断し、無罪を言い渡した。

オ・ジエ部長判事は判決文で、「ドライブレコーダーの映像を確認すると、右折時に車両のボンネットから被害者を発見することは困難だった」と述べた。さらに、「事故当時、A氏の速度は時速約8kmと極めて低速であり、路上に人が横たわっていることを予測するのは難しい状況だった」と説明した。これらの状況を踏まえ、発見できなかったことを過失とするのは適切ではないと付け加えた。

道路交通公団の事故分析でも、A氏が被害者を発見し回避できた可能性より、回避が困難だった可能性の方が高いと結論付けられた。

オ部長判事は、「検察が提出した証拠だけでは、運転手の速度超過によって被害者の発見が困難だったり、前方や左右の不注意が事故の原因となったと断定できる客観的な根拠を見出すのは難しい」として、無罪を言い渡した。

平野大地
editor@kangnamtimes.com

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