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北朝鮮・寧辺核施設、厳冬期も稼働続く 衛星写真で判明した冷却水の痕跡と核開発の危険な進展

佐藤美穂 アクセス  

北朝鮮の寧辺(ニョンビョン)核施設にある原子炉と実験用軽水炉が新年に入っても稼働を続けている様子が衛星写真で確認された。北朝鮮は、キム・ジョンウン国務委員長が29日に核物質生産拠点と核兵器研究所を公開視察するなど、核能力を誇示し続け、強硬対決の局面を作り出している。

ラジオ・フリー・アジア(RFA)は31日、米商業衛星プラネット・ラブズが30日に撮影した平安北道(ピョンアンプク道)寧辺核施設の写真を分析した結果を報じた。5メガワット原子炉付近の雪と氷が広範囲で溶け、川が露出していた。この場所は5メガワット原子炉に接続された北側のポンプ場だ。核施設脇を流れる九龍江(クリョンガン)が凍結しているにもかかわらず、冷却水として使用された温水の排出により周辺気温が上昇したとみられる。原子炉隣のタービン発電機建屋からは蒸気が立ち上る様子も捉えられた。

実験用軽水炉の稼働中の様子も写真に収められていた。軽水炉に接続された南側の水路でも、九龍江への冷却水排出による強い水流と水蒸気が明確に確認された。これは、国際原子力機関(IAEA)のラファエル・グロッシ事務局長が昨年11月に指摘した、寧辺の遠心分離機濃縮施設の継続的な稼働の兆候を裏付けるものだ。米科学国際安全保障研究所(ISIS)は昨年1月の報告書で「実験用軽水炉が全面稼働すれば年間20キログラムの兵器級プルトニウムを生産可能で、これは年間5~10個の核兵器製造に相当する量」と分析している。

一方、北朝鮮が25日に試験発射した海上(水中)対地戦略巡航ミサイルは、地上の水槽から垂直発射管で発射されたとみられる。北朝鮮は過去に潜水艦から魚雷を発射した経験はあるが、潜水艦発射巡航ミサイル(SLCM)開発のため地上水槽で垂直発射管の試験を行ったのは今回が初めてだ。

韓国与党「国民の力」のユ・ヨンウォン議員は「海上からの対地戦術核攻撃能力の強化が狙いで、有事の際に朝鮮半島に派遣される米原子力空母などに対する脅威となり得る」と懸念を示した。

佐藤美穂
editor@kangnamtimes.com

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