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トランプ政権、グアンタナモ基地の不法移民収容施設を大規模拡張へ 老朽化と人権問題の懸念も

川田翔平 アクセス  

引用:AFP通信
引用:AFP通信

アメリカがテロリスト収容施設として知られるキューバのグアンタナモ基地へ不法移民者の移送を開始した。

米紙「ウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)」は4日(現地時刻)、情報筋の話として、不法移民者を乗せた航空便が3日から運航を開始したと報じた。情報筋によると、3日に1機の航空機が不法移民者をグアンタナモ海軍基地に移送し、4日の午後にはテキサス州フォート・ブリスからグアンタナモへ数十人の不法移民者が移送される予定だという。

ホワイトハウスのキャロライン・レビット報道官は4日、米フォックス・ニュースにこの事実を認めた。レビット報道官は「アメリカからグアンタナモへの不法移民者を乗せた、最初の航空便が現在飛行中だ」と述べ、ドナルド・トランプ大統領が状況を適切に管理していると語った。

WSJによると、グアンタナモには1990年代から、海路でアメリカへの密入国を試みて拘束された不法移民者を収容するための施設が存在していたという。トランプ政権はこの施設を拡大する計画だ。現在120人が収容されているこの施設を、最大3万人収容可能に拡大する方針だ。

米国防総省関係者によると、収容施設拡大に伴う人員増強の一環として、ここ数日でアメリカ海兵隊約200人が増員された。この関係者は、数日以内に増員規模が500人に拡大する見込みだと付け加えた。海兵隊は収容人数を増やすため、テントの追加設置など設備拡充を支援する。

トランプ大統領は先週、防総省と国土安全保障省に対し、「重大な犯罪を犯し、米国民を脅かす不法外国人を収容する」施設の建設を指示した。アメリカで殺人などの凶悪犯罪を犯した不法移民者がグアンタナモに収容される見通しだ。

グアンタナモ基地は過去20年以上、アメリカの「対テロ戦争」においてイスラムの武装テロリストを拘束する場所として悪名高い。あまり知られていない移民収容施設はさらに古く、1990年代から稼働している。バイデン前政権では、少数の不法移民をここに収容し、第三国への定住を支援していた。

国際人権団体は、この施設の閉鎖を求めてきた。国際難民支援プロジェクト(IRAP)は昨年の報告書で、老朽化した建物にカビが蔓延し、下水処理の問題も重なっていると指摘した。さらに、この施設に子どもたちが親族以外の大人と共に収容されていると批判した。また報告書には、収容者が弁護士を含む外部との電話連絡ができず、施設内での不当な扱いに関する通報も遮断されていると問題提起した。

川田翔平
editor@kangnamtimes.com

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