メインメニューへスキップ(上段) メインコンテンツへスキップ メインメニューへスキップ(下段)

「ThinkPad」の進化と革新技術、レノボ大和研究所で明かされた耐久性テストと新しい設計思想

川田翔平 アクセス  

横浜のレノボ大和研究所でレノボの関係者は、「通常、軽量化は強度と耐久性の犠牲を意味する。しかしレノボは、軽量化を進めながらノートパソコンを強く押し曲げたり、バッグに入れて持ち運ぶ際に発生する圧力に関しても実験している」と、高レベルの耐久性を維持するためのテストを紹介した。

ノートパソコンの代名詞「ThinkPad」開発の中心地である大和研究所は、1985年にIBM大和施設として発足後、1992年に初のThinkPadモデル「ThinkPad 700C」を発表した。2005年にIBMがレノボにPC事業部を売却後もThinkPadの研究開発(R&D)を継続し、2011年に現在地に移転した。ここでは多様な製品のR&Dと品質テストが並行して行われていた。

最初に訪れたのは無線・音響設計研究室だった。音響室は騒音・振動が遮断される空間で、ここでThinkPad X9 14型スピーカーの性能が紹介された。競合他社製品のスピーカーでマイケル・ジャクソンの「ビリー・ジーン」を再生すると音がやや鈍く聞こえるのに対し、ThinkPad X9 14型では澄んだ音色で聴こえた。

続いて、最新ThinkPad製品のヒンジに取り付けられたアンテナ、Wi-Fi信号、軽量化の秘訣について説明があった。レノボの担当者は「従来のヒンジは単に画面を回転させる役割だけだったが、最新モデルのヒンジはサイズを大幅に縮小し、アンテナ接地の役割も果たすよう設計された」と述べた。

大和研究所では堅牢性・耐久性に関する様々なテストも行われていた。ThinkPadハードウェアへの物理的損傷を防ぐため、衝撃テストや圧力および振動テストが繰り返し実施されていた。製品が曲がっても破損しないよう角付近を曲げたり伸ばしたりする動作が繰り返され、ThinkPadが落下しても無事かどうか確認する落下テストも注目を集めた。「ここまでして大丈夫なのか」と思うほどの強度で曲げたり落としたりのテストが行われた。

研究室ではノートパソコンのカメラ性能などが検証されていた。レノボは世界市場向けに製品を設計しているため、全ユーザーに適した色表現を目指し、様々な肌色のマネキン3体を配置していた。

また、特殊な背景と照明の役割を果たすテレビ、LED照明なども設置されていた。レノボの担当者は「ThinkPad X9はスマートフォン並みのサイズに拡大したセンサーを搭載し、前モデルと比べ解像度向上、ノイズ低減などの効果を得た」と述べ、「これによりビデオ通話やオンライン会議でより鮮明な画面を表現できる」と説明した。

さらに大和研究所は、ThinkPadの主要製品を展示する博物館としての役割も果たしていた。初代ThinkPadモデル「ThinkPad 700C」から、キーボードが折りたたまれたり開いたりする「バタフライ」技術を採用した「ThinkPad 701C」まで、様々な製品が展示されていた。

このようにThinkPadの歴史と技術に触れることで、なぜレノボが世界一のPCメーカーとしての地位を確立したのかを実感できた。

川田翔平
CP-2023-0328@fastviewkorea.com

コメント0

300

コメント0

[IT・テック] ランキング

  • 「ついに完成形か」フォルダブルiPhone、長年の“最大弱点”を突破
  • 【シリコンバレー激震】ChatGPT「時代遅れ」の烙印か?グーグルが3年遅れを取り戻した“秘密兵器”
  • 内部文書が暴いた“1週間の断SNS効果”、メタが公表回避した理由
  • ソフトバンクが米国で巨額投資、AIデータ競争が一気に加速
  • EUと米裁判の挟み撃ち…Appleが守り続けた“30%モデル”が崩れ始めた
  • 「アップルへの忠誠心テストか?」高すぎる“iPhoneポケット”に世界中のユーザー激怒!

こんな記事も読まれています

  • 日本の渋滞はこうして生まれる、1台の減速が都市全体を止める“連鎖ショック”
  • 日産N6が中国で価格破壊、20kWh級PHEVの衝撃
  • 高級EVにも拡大する異常音、放置すれば重大故障につながる“危険サイン”
  • 世界が選ばないEV、テスラが回避率1位…マスク発言が決定打か
  • 「ドジャース撃破が夢だ」今井達也、“日本人ゼロ球団”志望の衝撃本音
  • 「朝から食べるのな!」見た目はヘルシーでも体に毒…知らずに脂肪をためる“最悪の朝食メニュー”とは?
  • ミス・ユニバースにテロ組織の嫁が?家系スキャンダルが世界を揺らす
  • 「出所2週の性犯罪者、正門から堂々侵入」小学校で女児を狙った“10分間の悪夢”

こんな記事も読まれています

  • 日本の渋滞はこうして生まれる、1台の減速が都市全体を止める“連鎖ショック”
  • 日産N6が中国で価格破壊、20kWh級PHEVの衝撃
  • 高級EVにも拡大する異常音、放置すれば重大故障につながる“危険サイン”
  • 世界が選ばないEV、テスラが回避率1位…マスク発言が決定打か
  • 「ドジャース撃破が夢だ」今井達也、“日本人ゼロ球団”志望の衝撃本音
  • 「朝から食べるのな!」見た目はヘルシーでも体に毒…知らずに脂肪をためる“最悪の朝食メニュー”とは?
  • ミス・ユニバースにテロ組織の嫁が?家系スキャンダルが世界を揺らす
  • 「出所2週の性犯罪者、正門から堂々侵入」小学校で女児を狙った“10分間の悪夢”

おすすめニュース

  • 1
    「MVPの品格」大谷、打算抜きでWBC参戦表明!山本・佐々木と“ドジャース三銃士”が最強布陣へ前進

    スポーツ 

  • 2
    高級EVにも拡大する異常音、放置すれば重大故障につながる“危険サイン”

    フォトニュース 

  • 3
    「最強の軍事力」米軍を攻撃したのに、‟一度も報復されなかった“イスラエル

    フォトニュース 

  • 4
    世界が選ばないEV、テスラが回避率1位…マスク発言が決定打か

    フォトニュース 

  • 5
    「欧州で走れば“違法”扱い?」サイバートラック、型式認証ゼロの衝撃

    フォトニュース 

話題

  • 1
    「大谷が挨拶をやめた」MLBで“この1球団だけ”…その理由とは?

    スポーツ 

  • 2
    「韓国、日本の実力に屈した日」豪州が日本の軍艦を‟圧倒的に支持”した理由が明らかに

    フォトニュース 

  • 3
    「その歩き方、命を縮めてるかも」歩数よりパターンが寿命を左右…小刻み歩きは‟ほぼ無効”だった?

    ライフスタイル 

  • 4
    「私、ここにいるよ…!」ゴミ袋から必死に顔を出し、救いを求め泣き続けた捨て犬の運命は?

    フォトニュース 

  • 5
    「宇宙から捉えられた緑の渦」...9000年前から生き続ける“シアノバクテリア”の仕業か

    トレンド 

シェア

[cosmosfarm_share_buttons url="https://dailyview.net" title="ピッコン" align="center"]