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消されかけた歴史の真実、明らかに…北朝鮮軍による「ソウル大学病院虐殺」がついに公式認定、犠牲者は約1,000人

平野大地 アクセス  

ソウル大学病院虐殺事件、真実和解委員会が「集団虐殺」と公式認定へ

1950年の朝鮮戦争当時、北朝鮮人民軍がソウル大学病院で国軍の負傷兵や民間人患者約1,000人を無差別に銃殺した事件が、真実・和解のための過去史整理委員会(真実和解委員会)によって「集団虐殺」として公式に認定される見通しだ。

これは政府機関が認定した敵対勢力による単一の虐殺事件としては最大規模となる。真実和解委員会は近く本事件について決議を行い、北朝鮮当局に対して謝罪を求めるとともに、被害者への救済策を策定するよう促す方針だ。

引用:ニュース1
引用:ニュース1

真実和解委員会は来月初めの全体会議で、1950年6月28日から2日間にわたり、北朝鮮人民軍43師団および4師団5連隊に所属する約50人が、ソウル大学病院で軍人や民間人患者を無差別に虐殺したと認定する見込みだ。

この調査は当時ソウル大学病院の看護助手だった故ユ・ウォルリム氏の甥、チェ・ロン氏が2022年に真相究明を申請した事がきっかけに始まった。

調査では米極東軍司令部韓国戦争犯罪調査団(KWC)の報告書や目撃者証言を基に、現地調査や文献資料の照合を行い、事実確認が進められた。

朝鮮軍は1950年6月28日未明にソウルに侵攻し、指示に従ってソウル大学病院に向かった。彼らは国軍負傷兵や民間人患者の殺害命令を受けており、これは北朝鮮軍負傷兵の治療スペースを確保するためだった。

午前中に到着した北朝鮮軍は朝鮮労働党本部から武器を受け取り、病院を占拠した。昼頃から病室を回り、患者を無差別に銃殺し始めた。

虐殺は翌日まで続き、国軍の負傷兵約180人が近隣の丘に連行され、全員が殺害された。彼らは銃撃と手榴弾で命を落とし、その遺体は遺体安置所や丘陵地、ごみ捨て場に放置されたり、漢江沿いに埋められたりした。加害者として北朝鮮人民軍の大佐イ・イムチョル氏や文化洞臨時人民委員会の文化部中隊長イ・ガングク氏らが特定された。

今回の事件解明は戦時中および戦後の民間人・軍人犠牲者の真相究明を目的に設立された独立調査機関、真実和解委員会の発足から約20年を経て実現した。事件発生から約75年後にようやく公式調査が行われることとなった。

これまで注目されてきたのは主に韓国軍や米軍による被害だが今回の調査はユン・ソンニョル政権の発足後に本格化した。

引用:ウィキペディア
引用:ウィキペディア

真実和解委員会は最近、小委員会で案件を可決し、来月の全体会議で最終決定を下す予定だ。委員会は遺族への補償のための立法推進、政府の公式謝罪要求、追悼事業の支援、歴史教科書への記載などを勧告する方針だ。

パク・ソンヨン委員長は「今回の事件が北朝鮮の虐殺犯罪を歴史的に明らかにする上で大きな意義がある」と強調し、「調査結果を国際社会に広く周知する」と述べた。

平野大地
//= the_author_meta('email'); ?>editor@kangnamtimes.com

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