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防毒マスク装着の支持者も出現…「棄却されれば全てが終わり」極度の緊張が走る韓国・ユン大統領弾劾審判、市民の声に見る深刻な政治的分断

荒巻俊 アクセス  

引用:Shutterstock*この画像は記事の内容と一切関係ありません

韓国のユン・ソンニョル大統領の弾劾審判の宣告が下される4日、憲法裁判所をはじめとするソウル各地で緊張感が最高潮に達している。最高レベルの非常勤務体制である「甲号非常」を発令した警察は、宣告後に起こりうる暴力事態に備え、万全の準備を整えている。

警察はこの日、全国に338の機動隊、約2万人を配置した。憲法裁判所がある鍾路区一帯には110の機動隊、約7,000人が警備にあたっており、大統領官邸がある漢南洞と国会がある汝矣島にはそれぞれ30の部隊・約2,000人、20の部隊・約1,300人が配置されている。

周辺の安全確保のため、憲法裁判所に近い地下鉄3号線・安国駅はこの日、始発から無停車通過となり、鍾路3街駅も憲法裁判所に近接する4・5番出口は閉鎖されている。また、憲法裁判所の半径150mは、警察車両や車壁などで封鎖され、「真空地帯」となっている。

取材陣を含む一般市民の身元確認も厳格に行われている。北村韓屋村の化粧品店で働く市民が、警察官に名刺と身分証明書を提示する場面もあった。ある警察官は「出勤しなければならない」と訴える市民に対し、「今日は面倒でも理解してほしい」と迂回を求めた。

特にユン大統領の支持者とみられる3~4人の男性グループが、陸軍の戦闘服と防毒マスクを着用して憲法裁判所周辺をうろつく姿も取材陣に捉えられた。警察が準備したカプサイシンの噴射機などに対抗する狙いとみられる。

警察官らも消火器を準備したり、防護服を着用するなど、起こりうる暴力事態に備えていた。膝や急所などに防護具を装着していたある警察官は「集会参加者の暴力にさらされる可能性があるため着用している」とし、「通常は着用せず、大規模集会などの状況が発生した際にのみ装備する」と説明した。

鍾路一帯の弾劾賛成・反対集会はこの日の午前10時から本格化する予定だ。一方、大統領官邸がある漢南洞では、すでにユン大統領の弾劾に関連する集会が盛況を呈していた。漢南洞では賛成派と反対派の集会が同時に行われ、事実上二つの区域に分かれていた。

漢南洞一帯に配置された警察は、この日の午前6時から官邸周辺を規制し、警戒態勢に入った。官邸前は立入禁止区域に指定され、道路の至る所に遮断線が設置された。

ユン大統領の支持者だと明かした50代のチョ氏は「今回は4対4で棄却されるだろう」とし、「棄却でなければすべてが終わりだ。大統領には何の過ちもない」と述べた。60代のイ氏は「棄却後、大統領が再び職務に復帰し、規律を正すべきだ」と語った。

一方、ユン大統領の罷免を求める集会に参加した30代のファン氏は「戒厳を口にした大統領は必ず処罰されるべきだ。8対0で認容されると確信している」と述べた。50代のキム氏は「7対1で認容される可能性が高い」とし、「棄却されれば、憲法裁判所の存在意義がなくなる」と語った。

他方、深刻化する政治的二極化に伴い、憲法裁判所のこの日の宣告後にも極端な対立が生じる可能性があるとの懸念が出ている。ユン大統領の職務復帰の有無によっては、この日広場に集結した与・野党支持者が激しく反発する可能性も少なくない。警察が最高レベルの非常勤務体制を発令したのもこうした理由からだ。

政界の妥協が先行しなければ、有権者の混乱も収まらないとの指摘がなされている。中央大学社会学科のイ・ビョンフン教授は「政治の二極化という保守・進歩陣営間の対立構図が慢性的な難題となってしまった」とし、「政治家の妥協する姿勢が先行しなければ、分裂した有権者が冷静さを取り戻し、統合も可能になる」と述べた。

荒巻俊
aramakis@kangnamtimesjp.com

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