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中国政府は関与を否定…ウクライナが中国人傭兵2名を初めて拘束 ゼレンスキー大統領が尋問映像を公開

荒巻俊 アクセス  

ウクライナが東部戦線で捕らえた初の中国人捕虜の身元が明らかになった。9日(現地時間)、ウクライナのウォロディミル・ゼレンスキー大統領は「ウクライナ保安庁の捜査官が初の中国人捕虜2名を尋問した」と述べ、関連動画を公開した。

ゼレンスキー大統領は前日の8日、ウクライナ軍が東部戦線で中国人6名と交戦し、2名を捕らえたと説明していた。約5分間の動画には、現地捜査官が中国語で捕虜を尋問する様子が収められており、先にウクライナが公開した北朝鮮軍の尋問映像と類似していた。

引用:ウクライナ保安庁
引用:ウクライナ保安庁
引用:ゼレンスキー大統領
引用:ゼレンスキー大統領

チャンという名の1998年7月27日生まれの男性は、尋問で自身を江西省出身の中国人だと紹介した。チャン氏は「なぜウクライナ軍との戦闘に参加したか」という質問に「これが私の初めての戦闘任務で、それ以前には作戦に参加したことがない。ここに来るまで武器を手にしたこともなかった」と答えた。「どのような種類の武器を所持していたか」という問いには「AK-74(小銃)」と回答した。続けて、ロシア側で戦っていたがウクライナ軍に捕らえられたと説明した。

ウクライナ軍によると、チャン氏はロシア軍の将校になり市民権を取得するため仲介人に約30万ルーブル(約51万円)を渡し、2024年12月にロシアで傭兵契約を結んだという。

観光客を装って中国を出国したが、家族は彼がロシアに行ったことを知っていたと証言した。チャン氏はまた、ウクライナ東部ルハーンシク地域で他の中国人と共に軍事訓練を受け、部隊内の中国人仲間には前科者もいたと述べた。

引用:ゼレンスキー大統領
引用:ゼレンスキー大統領

続いて尋問動画に登場したワンという名の1991年6月4日生まれの男性は、自身を河南省鄭州市出身の中国人だと紹介した。ワン氏は「司令官のペン氏、ロシア人1名と共にいたが降伏した。皆が混乱して散らばる中、他の中国人2名が死亡した」と述べた。

さらに「降伏の過程でロシア軍がガス入りの爆発物を投げ、『死んだか』と思ったが、ウクライナ軍が駆け寄って私の首をつかんで引き出した。その後、意識を失った」と説明した。

無職だったワン氏は、中国でロシア側に直接勧誘されたという。昨年2月にモスクワに到着し、傭兵の契約書に署名したと証言した。

引用:ウクライナ保安庁
引用:ウクライナ保安庁

ゼレンスキー大統領はこの日の記者会見で、ロシア軍の一員としてウクライナで戦闘中の中国人の数が少なくとも150人を超えると主張した。彼は「ウクライナ領内でウクライナ軍と戦っている中国人155名の氏名とパスポート情報がある」と述べた。

WSJが入手したウクライナ情報機関の報告書にも、ロシア軍部隊員として勧誘された中国人13名の写真とパスポート情報が含まれていたという。また、別のリストには中国人168名の氏名と生年月日、契約締結日、配属された部隊名が記載されていることが明らかになった。これらの大半は歩兵として分類されていたが、攻撃用ドローンの操縦士として分類されている者も一部いたとWSJは伝えた。

引用:ウクライナ保安庁
引用:ウクライナ保安庁

ゼレンスキー大統領は、ロシアが中国のソーシャルメディア(SNS)を通じて中国人傭兵を募集しており、中国政府もこの事実を把握していると主張した。彼は「ロシア人は中国のSNSに(傭兵)募集広告を拡散している」とし、「これは秘密の募集ではない。中国政府もこれを承知している」と述べた。

さらに「我々は情報を収集しており、(中国人が)これよりもはるかに多く存在すると確信している」と付け加えた。ゼレンスキー大統領は「中国人がこのように露骨に介入しているのは、戦争拡大を意図した行動であり、ロシアが戦争を長期化させようとする別の兆候だ」と指摘した。

このようなウクライナの主張に対し、中国外務部の林剣報道官は9日の定例記者会見で「中国政府は常に国民に対し、いかなる形でも武力紛争に巻き込まれることを避け、特にどちらかの軍事行動にも参加しないよう求めてきた」と述べ、関連性を否定した。より多くの中国人がロシア軍を支援しているというゼレンスキー大統領の主張についても「全く根拠がない」と一蹴した。

荒巻俊
editor@kangnamtimes.com

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