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ファイザー、「肥満治療薬」の夢再び頓挫…肝機能異常で開発を正式中止

川田翔平 アクセス  

引用:Newsis

ファイザーが、臨床試験で副作用が発生した「経口肥満治療薬」の開発を中止した。

15日、製薬バイオ業界の情報によると、ファイザーは14日(現地時間)、GLP-1肥満治療薬「ダヌグリプロン」の臨床開発を中止したという。一部の患者に肝障害の可能性が見られたためだ。

今回の開発中止決定は、2023年以降2回目となる。ファイザーは、2023年12月にダヌグリプロンの1日2回投与の臨床試験を一度中止している。

ダヌグリプロンの1日2回投与は、臨床第2b相試験で統計的に有意な体重減少効果を示した。しかし、吐き気・嘔吐・下痢などの副作用発生頻度が高く、投薬中止を希望する患者が増加。最終的にファイザーは臨床第3相試験の実施を見送った。

ファイザーは昨年、ダヌグリプロンの開発方針を変更し、経口肥満治療薬市場に再挑戦した。1日2回投与から1日1回投与に変更し、新たな肥満治療薬の開発を目指した。

今回の臨床試験では、1,400人以上が参加した安全性データベースを基に分析したところ、肝酵素値の上昇頻度は既存のGLP-1系薬剤と同程度であることが判明した。しかし、用量最適化試験中、無症状の参加者1名から薬物性肝障害の可能性が確認された。ただし、薬物中止後に症状は回復したという。

ファイザーは、これまでに得られたすべての臨床データと最近の規制当局の見解を総合的に検討した結果、ダヌグリフロンの開発中止を最終決定したと説明した。

ファイザー最高科学責任者兼研究開発(R&D)社長であるクリス・ボショフ氏は「ファイザーは、経口GIPR拮抗薬候補物質と初期段階の肥満プログラムを含むパイプライン開発に注力していく」とし、「ダヌグリプロンの開発中止は残念だ」と述べた。

川田翔平
editor@kangnamtimes.com

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