
iPhoneが早ければ来年9月にフォルダブル端末を発表する見通しで、その価格設定にも注目が集まっている。
7日、ITメディア「ザ・ヴァージ」などの海外メディアは、ディ・インフォメーションのレポートを引用し、折りたたみiPhoneがiPhone18 Pro・Airモデルと共に2026年秋に発売されると報じた。
レポートによると、iPhone18の通常モデルと低価格モデルのiPhone18eは2027年春に発売される。これまでアップルは毎年9月にiPhoneの基本、Pro、Pro Maxなど全シリーズを一斉に発表していたが、来年からは9月と翌年初めの2回に分けて発売することになる。
これにより、来年9月にはiPhone18 Pro、Pro Maxと共に、アップルが開発中とされるフォルダブル端末とスリム端末(Air)が発表され、通常モデルは6か月後の翌年初めに廉価版モデル(eシリーズ)と共に発売されると予想される。iPhone17シリーズまでは今年9月に全て発売される予定だ。
これまでの海外メディアの観測によると、折りたたみiPhoneは、Galaxy Z Flipシリーズのような「クラムシェル」型ではなく、Galaxy Z Foldのような「手帳」型で、「iPhone Fold」と呼ばれるという。ただし、クラムシェル型の発売可能性も否定できない。
台湾の天風國際證券(TF International Securities)の著名アナリスト、郭明錤氏は、iPhone Foldの予想価格を2,000ドル(約28万6,200円)から2,500ドル(約35万7,800円)と予測した。郭明錤氏は「内部情報ではなく個人的な推測だが、アップルがフリップ型iPhoneを出すとしても、価格は若干下がるだろうが、決して安くはならないだろう」と見込んでいる。他のアナリストも2,100ドル(約30万550円)から2,300ドル(約32万9,200円)の間になる可能性が高いと観測している。韓国ウォンでは280万ウォン(約28万6,700円)から310万ウォン(約31万7,700円)程度となる。
折りたたみiPhoneの価格基準はGalaxy Z Foldだ。Galaxy Z Foldの発売価格は1,980ドル(約28万3,400円)だったが、その後の新製品発売に伴い、最新モデルは前世代より100ドル(約1万4,300円)ずつ価格が上昇している。
郭明錤氏は今年3月、折りたたみiPhoneの予想仕様を公開し、展開時に7.8インチのメインディスプレイが搭載されると予測した。Galaxy Z Fold6は7.6インチのディスプレイを、Google Pixel 9 Pro Foldは8インチの画面を提供している。
折りたたんだ時の厚さは9mmから9.5mm、展開時の厚さは4.5mmから4.8mmになると予想されている。現行の最新モデルであるiPhone16 Proの厚さは8.25mmだ。アップルが発売を予告したiPhone17 Airtの厚さは5.5mmとされている。
一部では、アップルが準備中のiOS19で折りたたみiPhoneを見据えて「マルチタスク」機能を強化するとの見方もある。
ITメディアの「9to5Mac」は、今年6月に発表予定のiOS19はデザイン刷新と共に「ステージマネージャー」機能が搭載されると報じた。一画面に複数のアプリケーション(アプリ)を表示できるこの機能は、折りたたみiPhoneのマルチタスク機能や生産性向上に寄与すると予想される。
ただし、一部では折りたたみiPhoneが「限定版」として発売される可能性があるとの観測もある。ブルームバーグのマーク・ガーマン氏は「折りたたみiPhoneは生産が容易ではないため、限定品として発売される可能性がある」と予想している。