
新型コロナウイルスのパンデミックが発生してから5年が経過した現在も、米国では依然として週に300人以上が感染により死亡している実態が明らかになった。
24日(現地時間)、米ABCニュースは米疾病対策センター(CDC)の統計を引用し、今年4月の週平均死亡者数が350人に上ったと報じた。CDCの統計によると、死亡者数は多いものの減少傾向にあり、2021年1月9日の週に2万5,794人を記録したピーク時と比較すると大幅に減少していることが示されているという。
しかし、米デューク大学メディカルセンターの感染症専門医、マイケル・A・ムーディ博士は、「依然として死亡者が出ていることは、ウイルスが引き続き循環し、新たな感染者が発生していることを示している」と指摘した。
新型コロナウイルスによる死亡の原因について、専門家らはワクチン接種率の低さ、免疫力の低下、感染者が十分な治療を受けられていないことを挙げている。CDCによると、4月26日時点で2024~25年シーズンの改良型新型コロナワクチンを接種した18歳以上の成人は23%にとどまっている。子供の接種率はさらに低く、13%だった。
アトリア研究所所長のグレゴリー・ポーランド博士は、死亡者が続出している要因として、ワクチン接種率の低さに加え、接種しても遺伝的に適切な免疫反応が得られない場合があることを指摘した。