
SNSで憶測拡散も、メラニア側は完全否定
ドナルド・トランプ米大統領が、ハーバード大学をはじめとする米国の有力大学に対して批判的な姿勢を強めている背景に、末息子バロン・トランプ氏の不合格が関係しているのではないかという憶測がSNS上で広がっている。
米ニューヨーク・ポストやエコノミック・タイムズなどによると、バロン氏がハーバード、コロンビア、スタンフォードといった全米屈指の名門校に相次いで不合格となり、それに反発するかのようにトランプ氏がこれらの大学を“標的”にしているとの噂が出回っているという。
ニューヨーク大進学は「家族の伝統」と異なる選択
バロン氏は昨年、ニューヨーク大学スターン・スクール・オブ・ビジネスに進学した。これは、父ドナルド・トランプ氏や他の家族が通ってきたペンシルベニア大学やジョージタウン大学とは異なる進路だった。当時トランプ氏は「バロンにはいくつかの選択肢があったが、本人がNYUを気に入ったために選んだ」と説明していた。
議員の投稿が憶測に火をつける
こうした中、先月には民主党のシェルドン・ホワイトハウス上院議員がX(旧Twitter)上で「いったい何人のトランプ家の人間がハーバードに落ちたのか」と投稿。これを契機に、バロン氏がハーバードなどに不合格だったとの説が一気に拡散した。
SNS上では、「ハーバードはバロンの出願書類と不合格通知を公開すべきだ。そうすればなぜトランプが攻撃しているかが分かる」や、「バロンを拒んだ大学を当ててみろ。ハーバード、スタンフォード、コロンビア…どれもトランプが批判している大学だ」といった投稿が相次いでいる。
メラニア側は全面否定、証拠もなし
この騒動を受けて、メラニア夫人の広報担当ニコラス・クレメンス氏は、「バロンはハーバードに出願していない」と明言。「代理人が出願したという話も事実無根だ」と完全に否定した。
現在のところ、バロン氏がハーバードやスタンフォードなどに出願し、不合格になったことを示す客観的な証拠は確認されておらず、噂の域を出ていない。