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2025年06月06日金曜日
ホームニュース80日封鎖で「地球上最も飢えた場所」に…支援トラック77台が住民に"強制停車"させられる「生き地獄」の現実

80日封鎖で「地球上最も飢えた場所」に…支援トラック77台が住民に”強制停車”させられる「生き地獄」の現実

イスラエルの80日間封鎖で「生き地獄」…200万人全員が飢餓に直面

引用:YouTube@Channel 4 News
引用:YouTube@Channel 4 News

パレスチナ・ガザ地区では深刻な食糧危機が発生しており、移動中の救援トラックが飢えた住民に停車を強いられ、食料を奪われる事態が相次いでいる。

国連世界食糧計画(WFP)は先月31日、ガザ中南部を走行していた77台の支援物資トラックが、配給所に到着する前に住民から食料を要求され、その場で分配を余儀なくされたと発表した。WFPは「住民は配給所にたどり着くまで待つこともできないほど切迫した状況にある」と伝えた。

現場の支援要員は「1人あたり小麦粉1袋のみ」と指示したが、殺到した群衆を制御しきれなかった。CNNは、カン・ユニスやネツァリム周辺でトラックに人々が押し寄せ、銃声が響く場面もあったと報じた。

イスラエルは先月19日、一部封鎖を解除し支援物資の搬入を許可したが、国連や各国の支援機関は「依然として供給量は著しく不足している」と指摘している。

国際連合人道問題調整事務所(OCHA)は「ガザ地区は現在、地球上で最も飢えている場所だ」とし、人口約200万人以上が深刻な飢餓状態にあると警鐘を鳴らした。

直近2週間でガザ地区に搬入された支援トラックは約900台にとどまり、物資量は必要とされる量の10%程度に過ぎない。WFPは「約80日間の完全封鎖の末、住民は支援トラックをそのまま通過させることはないだろう」と述べ、治安悪化による支援活動の困難さを訴えた。

アラブ首長国連邦(UAE)によると、最近計画された24台の支援トラックのうち、予定通り目的地に到着できたのは1台のみだった。また、米国とイスラエルが主導する「ガザ人道基金(GHF)」の配給所には数万人が押し寄せ、混乱の中で少なくとも11人が死亡し、数十人が負傷したと伝えられている。

ガザ地区の人道的危機は依然として続いており、国際社会による緊急の対応が求められている。

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