
イランの安全保障機関である最高安全保障委員会(SNSC)は9日(現地時間)、イスラエル軍がイランに対して軍事攻撃を行った場合、イランの武装勢力がイスラエルの「秘密核施設」を容赦なく攻撃すると警告する声明を発表した。SNSCはさらに、最近「イスラエルの機密情報」を入手したことで報復が可能になったと付け加えた。
イランSNSCの今回の発表は、エスマイル・ハティブ情報相がイランの諜報作戦によってイスラエルの記録を入手し、「重要な機密保管所」を特定したと報告してから数日後に出されたものだ。
この日の発表によると、イランの諜報部隊はイスラエルの最重要標的の特定に成功しており、イスラエル軍がイランに対して軍事作戦を開始した場合、それらを報復攻撃の対象にできるという。SNSCは「これは敵国がイランに対する攻撃や妨害工作を行った場合、先制的かつ広範な戦略的優先対応が可能になる状況を意味する」と明らかにした。
イランはイスラエルの諜報網に接近し、イスラエルがイランの核施設を攻撃した場合、「隠蔽された核施設」に対して迅速な報復攻撃を行う能力を獲得したとしている。

SNSCはまた、イランの核施設だけでなく、経済的・軍事的資産に対する攻撃があった場合にも報復攻撃を行うための十分な情報を保有していると明らかにした。
イスラエルは多数の核兵器を保有していると多くの国が信じている。しかし、イスラエルは公式にはその事実を肯定も否定もせず、戦略的曖昧性を維持することを長年にわたり国家政策としてきた。