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2025年06月18日水曜日
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シャンプー工場求人がウクライナ前線送りの罠…ロシアが就職詐欺でアフリカ人騙し軍事動員

引用:Depositphotos

ロシアがアフリカなどの開発途上国出身の労働者を「就職詐欺」の手法でウクライナ戦争に動員していることが明らかになった。

英紙テレグラフは9日(現地時間)、ロシアが工場労働者募集の広告を利用してアフリカ人を騙していると報じた。実際には、求職者がロシアに到着すると、強制的に入隊させられ、ウクライナの前線に送られる仕組みだ。

カメルーン出身の男性は、「シャンプー工場で働く人を募集する広告を見て応募したが、軍事訓練を受けることになった」と証言した。彼は5週間の訓練後、前線に投入された。その際ジンバブエ、バングラデシュ、ブラジル出身の外国人も一緒だったという。

セネガル出身の男性は、ロシア留学中に「食器洗いの仕事で月5,700ドル(約82万6,699円)を稼げる」と言われて入隊したが、最前線に送られた。その後、脱走しウクライナ軍に捕らえられた。

この手法で前線に投入された外国人の規模は不明だ。一部は前線配置を承知の上で、高給を目当てに志願しているとみられる。カメルーンの下士官の月給は67ポンド(約1万3,094円)に過ぎないが、ロシア軍に入隊すれば1,500ポンド(約29万3,166円)が得られるためだ。実際、最近あるカメルーン兵が自身の給与明細をSNSで公開し、「だからロシアで死ぬことを選ぶ」と述べた。

カメルーンの現地SNSでは、ロシアに渡った家族の安否を尋ねる投稿が相次いでいる。カメルーン政府は兵士のロシア行きを阻止するため、海外渡航規制の強化に乗り出した。

ロシア軍は軍需工場にも外国人女性を動員している。昨年の4月、ウクライナ軍がモスクワ東部エラブガの工業団地内のドローン工場を爆撃した際、アフリカ出身の女性労働者が負傷した事実が判明した。彼女たちは高給に惹かれて就職したが、自分たちの職場が戦争に関与していることすら知らなかったという。

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