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2025年06月13日金曜日
ホームニュース「王ではない」アメリカ全土でデモ拡大中!トランプ誕生日の今週末がピーク予想

「王ではない」アメリカ全土でデモ拡大中!トランプ誕生日の今週末がピーク予想

引用:ABCニュース
引用:ABCニュース

ドナルド・トランプ政権の不法移民の取り締まり・追放に反対するデモは、ロサンゼルスではやや沈静化したものの、サンフランシスコをはじめ、ニューヨーク、シカゴなど他の主要都市に拡大している。

カリフォルニア州サンフランシスコやサンノゼ、オレゴン州ポートランド、ワシントン州シアトル、ネバダ州ラスベガス、テキサス州ダラスやオースティン、イリノイ州シカゴ、ニューヨーク州のニューヨークなどでトランプ政権の移民政策を批判する集会・デモが行われた。

米国全土でのデモは今週末にピークを迎える見込みだ。14日土曜日のトランプ大統領の誕生日と米陸軍創設250周年記念パレードに合わせ、デモは最高潮に達すると予想される。

■「ノー・キングス」デモ 米国全土で開催予定

これに関連し、NBCは「トランプ大統領は王ではない」という意味の「ノー・キングス(No Kings)」デモが米国全土で行われる予定だと報じた。

10日(現地時間)ロサンゼルス市警(LAPD)によると、前日ダウンタウン(DTLA)などLA一帯で集会とデモが続いた。警察はダウンタウン全域を集会禁止区域に宣言し、デモ隊の公共施設への接近を防ぐことに重点を置いた。

特にロサンゼルス市警は夜間の騒乱を防ぐため、中心部の一部地域に夜間外出禁止令を出し、違反者の一斉逮捕に乗り出した。

ロサンゼルス市警は同日、ソーシャルメディアX(旧Twitter)を通じて、外出禁止令違反者に対する一斉逮捕を開始すると警告した。

これに先立ち、ロサンゼルスのカレン・バス市長は同日の記者会見で、ダウンタウン地区内の主要なデモ開催地域の1平方マイル(約2.6㎢)を対象に、当日午後8時から翌日午前6時まで外出禁止令を発令したと発表した。

警察はデモ現場周辺で前日に114人を逮捕した後、この日さらに197人を逮捕した。

特にこの日、「フリーウェイ」と呼ばれる中心部の主要高速道路、国道101号線を不法に占拠した67人が逮捕されたと警察は伝えた。

■今回のデモに対してトランプ大統領は武力行使を警告

一方、トランプ大統領は今回のデモを批判し、LAに対する移民の侵攻だとして、暴力事態には公権力(武力)で強硬に対応する方針を改めて強調した。

この日のワシントン・ポスト(WP)は、トランプ大統領がノースカロライナ州の陸軍基地で「カリフォルニアで我々が目撃しているのは平和・公共秩序・国家主権に対する全面的な攻撃だ」とし、「外国の旗を掲げた暴徒たちが我が国に対する外国の侵攻を継続するために行っているものだ」と演説したと報じた。

■トランプ大統領 部隊投入の長期化を示唆

ホワイトハウスの執務室で記者たちと会見した際には、「(州兵はLAに)危険がなくなるまで駐留する」とし、部隊投入の長期化を示唆した。また、「もし我々が介入しなければ、LAは数か月前のように火の海となっていただろう」と主張した。

WPは米国土安全保障省の資料を引用し、カリフォルニア州の不法移民者数が2010年の290万人から2022年には260万人に減少したとし、不法移民が増加しているというトランプ大統領の主張は事実ではないと指摘した。カリフォルニア州は米国で最も不法移民が多い州である。

トランプ大統領は7日に州兵の投入を命じ、9日には海兵隊の派遣を決定した。これにより、州兵4,000人と海兵隊員700人がLAに投入、または待機中である。

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