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「アメリカに対抗」中国空母打撃群が史上初の2隻同時訓練!夜間戦闘機発艦まで公開、インド洋・大西洋進出も予告

荒巻俊 アクセス  

中国、スキージャンプ式滑走路を備えた空母が初の同時訓練

中国が保有する3隻の空母のうち、遼寧艦、山東艦を同時訓練

夜間戦闘機出撃訓練まで…インド洋、大西洋進出も視野に

引用:WeChat
引用:WeChat

中国が保有する3隻の航空母艦のうち、「遼寧」と「山東」の2隻が、太平洋上で戦闘機の発艦訓練などを含む同時作戦を実施した。

中国海軍は10日、中国の主なSNSである「WeChat」の公式アカウントを通じて、「遼寧艦と山東艦による空母打撃群が西太平洋およびその他の海域で、沿岸防衛や共同戦闘能力を検証する訓練を行った」と発表した。

中国が保有する空母は現在、「遼寧」、「山東」、「福建」の3隻で、2隻が同時に海上作戦を展開するのは今回が初めてだ。

さらに中国海軍は、夜間に空母から戦闘機を発進させる訓練の様子も公開した。

米国の空母と異なり、中国の空母は滑走路の末端が上向きに傾斜したスキージャンプ式滑走路を採用しており、戦闘機が離陸時に十分な揚力を得られるようしている。

引用:WeChat
引用:WeChat

このスキージャンプ式滑走路は設計と保守の面でコストが低く済む一方、重量のある艦載機の運用には不向きという欠点がある。これに対し、米海軍の空母はカタパルト(射出装置)を用いて、戦闘機を強力に加速して発艦させている。

中国が保有する最新の空母「福建」は、スキージャンプ式滑走路に加え、初めてカタパルトシステムも搭載した空母となっている。

福建は最近、黄海周辺海域でステルス戦闘機「J-35」の発艦訓練を実施したと伝えられている。

この福建は、8月1日の中国「建軍節」に合わせて海上訓練を完了し、正式に就役する見通しだ。

防衛省は、海上自衛隊が今月7日、南鳥島の南西約300kmの排他的経済水域(EEZ)内で、遼寧を含む中国の艦艇4隻の航行を確認したと発表している。

今回の作戦について中国側は、米海軍の空母「ジョージ・ワシントン」と「ニミッツ」が南シナ海付近で同時作戦を展開したことへの対抗措置だと主張している。

引用:WeChat
引用:WeChat

中国国営メディアは、遼寧と山東の同時展開について、「米軍が南シナ海や台湾海峡に容易に接近できないように牽制するとともに、台湾独立志向を持つ民進党政権への警告の意味を持つ」と伝えている。

また、国営紙「環球時報」は、中国の空母打撃群は今後、太平洋にとどまらず、インド洋や大西洋でも海上訓練を展開する可能性があると予測している。

これに関連し、中国外交部のリン・ジエン報道官は、日本による海上活動への警戒に対し、「中国海軍の艦艇活動は国際法および国際慣行に完全に合致しており、わが国の防衛政策はあくまで防御的な性格のものである」と強調した。

荒巻俊
editor@kangnamtimes.com

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