
昨年、米国では37万9千人以上が新たに百万長者の仲間入りを果たした。これは米国だけで毎日1,000人以上の百万長者が誕生したことを意味する。
18日(現地時間)、スイスのUBS銀行は「2025年グローバル・ウェルス・リポート」で、2024年の世界全体の個人純資産が4.6%増加したと発表した。これは2023年の4.2%増を上回る。2022年には世界全体の個人純資産が3%減少していた。
特に、ドル安定や株式市場の好調など金融市場の好況により、米州地域では個人純資産が11%以上増加した。アジア太平洋地域の個人純資産は2.85%、欧州・中東・アフリカ地域は0.44%の増加となり、地域間で個人資産の増加に大きな差が見られた。
その結果、米国の百万長者は2023年に世界の百万長者の37.3%を占めていたが、2024年には39.3%に増加した。一方、アジア太平洋地域と欧州・中東・アフリカ地域はそれぞれ1%ポイント減少し、35.9%と24.8%となった。
米国の百万長者数は2,383万人で圧倒的に多い。次いで中国本土が632万人、フランス289万人、日本273万人、ドイツ267万人となっている。韓国の百万長者は130万人で、世界で10番目に多い。UBS銀行は個人純資産が100万ドル(約1億4,509万円)を超える場合を百万長者の基準としている。
北米の成人1人当たりの平均資産は59万3,347ドル(約8,609万1,501円)で、次いでオセアニアが49万6,696ドル(約6,771万680円)、西欧が28万7,688ドル(約4,173万9,270円)となっている。
国別ではスイスが成人1人当たりの平均資産68万7,166ドル(約9,969万377円)で首位を維持し、米国は62万654ドル(約9,004万1,171円)で2位、3位の香港は60万1,195ドル(約8,721万8,787円)で変動がなかった。シンガポールは44万1,596ドル(約6,560万4,850円)で8位から7位に上昇した。
昨年、純資産が10万ドル(約1,450万8,454円)から100万ドル(約1億4,509万円)の間の個人が最も多かった地域は中国本土、香港、台湾を含む大中華圏で28.2%を占めた。次いで西欧が25.4%、北米が20.9%となった。
しかし、世界の大多数の人々はこの基準に達していない。UBS銀行の調査対象となった成人の80%以上が純資産10万ドル未満だった。報告書によると、世界人口のうち純資産が100万ドルを超える人は約1.6%にすぎない。
UBS銀行は今後5年間で成人1人当たりの平均資産が米国を筆頭にさらに増加すると予測している。中国も米国ほどの速度ではないが、1人当たりの平均資産が増加すると予想されている。
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