
ニューヨーク株式市場の主要指数は横ばいとなった。目立った材料に乏しい中、2日間の急騰後、指数は一服した。一方、エヌビディアはAIのみならずロボット市場でも強者としての地位を確立するとの期待から、世界時価総額首位の座を奪還した。
25日(現地時間)、ニューヨーク証券取引所(NYSE)の終値でダウ工業株30種平均は前日比106.59ポイント(0.25%)安の4万2,982.43で取引を終えた。S&P500指数は0.02ポイント(0%)安の6,092.16、ナスダック総合指数は61.02ポイント(0.31%)高の1万9,973.55で引けた。
大きな材料は見当たらなかった。イランとイスラエル間の軍事衝突が休戦で一旦収束した影響が出た。
直近2日間で株価指数が急反発したことも、一部で重荷となった。ナスダックは同日の取引中に2万ポイントを再突破した。2月21日以来の水準だ。
個別銘柄では、エヌビディアが4.33%急騰し、グーグルも2%超上昇した。マイクロソフト、アップル、ブロードコムも堅調だった。
特にエヌビディアは、この日の急騰で時価総額が3兆7,651億ドル(約544兆7,547億9,622万円)に達し、世界首位の座を奪還した。
エヌビディア創業者のジェンスン・フアン氏が年次株主総会で「AIに次いでロボット技術がエヌビディアの最大の成長機会だ」と述べ、成長可能性を強調したことが株価を押し上げた。
エヌビディアの株価上昇が関連産業にも波及し、フィラデルフィア半導体指数も1%上昇した。
一方、テスラは3%超下落した。欧州での電気自動車販売台数が5カ月連続で減少したとの報道が影響したとみられる。
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