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【欧州が歓待】「防衛費アップは贈り物」トランプ氏、中東休戦への貢献でNATOから異例の厚遇

望月博樹 アクセス  

中東の休戦を導いたトランプ氏、NATO会議で厚遇

ルッテ事務総長「米国のリーダーシップに敬意」

引用:depositphotos*この画像は記事の内容と一切関係ありません
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イスラエルとイランの休戦を仲介し、米国の覇権を改めて示したドナルド・トランプ米大統領が、欧州で異例の厚遇を受けている。「力による平和」を実現したと自負して北大西洋条約機構(NATO)首脳会議に臨んだ彼に対し、NATO加盟国は防衛費の増額など様々な「贈り物」を用意し、歓迎の意を示している。

NATO加盟国は24日(現地時間)、オランダ・ハーグに到着したトランプ大統領を初日から手厚くもてなした。トランプ大統領は同日、オランダ王室主催の歓迎晩餐会に出席し、王室の宿舎で一夜を過ごした。当初はホテルに宿泊する予定だったが、日程の変更により翌朝の王室主催の朝食にも参加したとガーディアン紙は伝えている。

この晩餐会には32のNATO加盟国の首脳が首脳会議に先立ち初めて一堂に会し、ウクライナのウォロディミル・ゼレンスキー大統領も出席した。イェンス・ストルテンベルグ事務総長はこの場で、「NATOに防衛費増額を促してきたトランプ大統領の長年にわたるリーダーシップに敬意を表する」と述べた。トランプ大統領と親しい関係にあるイタリアのジョルジャ・メローニ首相は晩餐会で隣席に座り、最近の国際問題について長時間にわたり議論を交わしたとブルームバーグは報じた。 

ドイツと英国は25日の首脳会議で、NATO加盟全国が国防費をGDP比5%まで引き上げる方針が発表される前から、国防費の増額や米国製先端兵器の購入計画を急いで表明した。

ドイツ連邦政府は24日の閣議で、NATOの目標期限である2035年より6年早い2029年までに国防費をGDP比3.5%にあたる1,529億ユーロ(約25兆8,798億4,001万円)に増額し、安全保障関連の間接費用も1.5%まで引き上げることを決定した。英国もNATOの計画に歩調を合わせ、昨年GDP比2.3%だった国防費を2035年までに5%程度に引き上げると表明した。

また、英国は米国製の先端兵器の購入も約束した。リシ・スナク英首相は同日の声明で、核搭載可能な米国製F-35A戦闘機12機を購入する予定であることを明らかにし、これを25日のNATO首脳会議で正式に発表した。

オランダへの移動中、トランプ大統領は、ストルテンベルグ事務総長から24日に送られたメッセージを自身のSNS「トゥルース・ソーシャル」で公開し、外交的成果を誇示した。ストルテンベルグ事務総長はそのメッセージで、「簡単ではありませんでしたが、我々は全員が(GDP比国防費)5%に署名するよう取り計らった」とし、「あなたは数十年間、どの米国大統領も成し遂げられなかった偉業を達成することになる」と述べている。海外メディアは、NATOがトランプ氏の執拗な国防費増額要求を積極的に受け入れた背景には、ロシア・ウクライナ戦争や最近のイランとイスラエル間の休戦を実現した米国の影響力を改めて認識したことがあると分析している。

しかし、NATO首脳会議の期間中、終始友好的な雰囲気だったわけではない。フランスやノルウェーなどは、米国によるイラン空爆が「一方的な武力行使」を禁じる国際法に違反していると批判した。

望月博樹
editor@kangnamtimes.com

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