
25日(現地時間)、ドナルド・トランプ米大統領がイランがこれ以上の核開発に乗り出すことはないと明言し、来週には米国とイランの会談が行われる予定であることを明らかにした。北大西洋条約機構(NATO)首脳会議に出席するためオランダ・ハーグを訪れていたトランプ大統領は、その後の記者会見でこのように語った。
イスラエルとイランの対立に関して「すでに終わったと考えている。両国が再び衝突するとは思えない」と述べ、戦争が終結したと断言。報道陣からその自信の根拠を問われると、「爆撃機で複数の核施設を攻撃した時点で終わったと思っている」とし、「イランには石油という巨大な資源があり、それを活かせば他の分野で多くのことができるはずだ」と付け加えた。
さらに「イランはもはや核事業に関わることはないだろう。彼らはもう疲れている。20年間も続けてきたが、同じことが繰り返されるとは思えない」と述べ、核開発再開の可能性を否定。もし再び核に手を出すような動きがあれば、米国が追加措置を講じると警告し、「仮に私ではなかったとしても、誰かが対応するだろう」と含みを持たせた。
交渉再開についても触れ、「彼らが核を追わないという声明を出すかもしれない。我々はその確認を求めるだろう」と述べたうえで、「来週の会談で合意に至る可能性もあるが、それが必要だとは考えていない」と語った。最後に「協定の有無にかかわらず、我々が求めてきたのはただ一つ、核の放棄だ。そして、すでに核施設は破壊されている」と言い切った。
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