暗号資産ビットコインの価格が週末に10万ドル(約1,446万7,546円)を割り込み、市場は再び次の動きを探る神経質な展開に突入した。注目を集めているのは、有名アナリストのアストロノマーが提示した「次の買い場」だ。

24日(現地時間)、アストロノマーはSNSプラットフォームXで「今回の下落が短期的なものとは限らない」と指摘。ビットコインが想定された終値ラインにも到達せずに値を落としたことから、まだ底を打っていない可能性を示唆した。
ここ数日の反発についても「一時的な戻りにすぎない」と見ており、次の買いチャンスはこのリバウンドの後に現れると分析した。具体的な注目水準としては、9万7,000ドル(約1,402万4,781円)台を挙げており、そこを再び試す展開が来る可能性があると見ている。この水準は、上昇局面で乗り遅れた投資家にとって再エントリーの好機になり得るという。
週末に形成された安値が再度割れる傾向があるとも述べ、その点からも「もう一段の下落に備えるべき」と警戒を促した。ただし、彼の見解は単なる価格チャートだけにとどまらない。
トランプ米大統領がイスラエルとイランの休戦を発表した直後、ビットコイン価格は一時10万6,000ドル(約1,532万5,560円)まで反発。市場のセンチメントは「恐怖」から一気に「欲望」に転じた。こうした心理の急変を受け、アストロノマーは「感情に流されて高値で買い向かうのは危険」と警鐘を鳴らした。
「9万7,000ドル以下で乗れなかったからといって焦る必要はない」と語り、現在のように過度に楽観的な雰囲気の中では、むしろ慎重な姿勢が重要だと訴えた。加えて「地域的に過熱した相場では、高値掴みのクセがつく。それよりも良い習慣を身につけ、明確な戦略を守るべきだ」と強調した。
仮想通貨メディア『ニュースBTC』なども、ビットコイン市場は極端なボラティリティの中で依然方向感を欠いていると報じており、短期的な反発に惑わされず、中長期的な調整リスクに備える必要性が指摘されている。アストロノマーは「感情を排した冷静な判断と明確な戦略」がこの局面を乗り越えるカギになると再三にわたって強調している。
注目の記事