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「史上最悪の熱波」で欧州が“煮えたぎっている”、スペイン46℃で死者発生…非常対策が急ピッチで進行中

竹内智子 アクセス  

引用:BBC
引用:BBC

ヨーロッパ各地がかつてない猛暑に襲われている。スペイン、イタリア、ポルトガル、クロアチアなどでは「赤色警報」が発令され、フランス、オーストリア、ベルギー、スロベニアなどでも高温注意報が出されるなど、全域にわたって「非常事態」となっている。

スペインでは6月としては観測史上最高となる46℃を記録。南部エル・グラナドでは40℃台半ばの暑さが続き、セビリアなど各地も連日高温に見舞われている。スペイン気象庁は「この6月は観測史上最も暑い月になる可能性が高い」として、全国に警戒を呼びかけている。

こうした極端な高温は南欧に限らず、西バルカン半島や中欧諸国にも拡大中。セルビアでは観測以来の最高気温が記録され、スロベニアや北マケドニアでも40℃を超える異常気象が観測された。英国でも週末にかけてイングランド南部で気温が35℃に達する可能性があるとして、「黄色」「オレンジ色」警報が出されている。

各国では熱中症や脱水症状など健康被害も拡大している。バルセロナでは清掃作業を終えた60代女性が死亡。イタリアでは熱中症や脱水による救急搬送が急増しており、ナポリの病院では冷水浴を備えた専用ルートを設け、ボローニャ市では避難所が7カ所開放された。ローマ市は70歳以上の市民に市営プールの無料開放を実施するなど、高齢者保護に動いている。

気象専門家によれば、今回の猛暑はユーロ圏に停滞する高気圧によって乾燥した高温の空気が押し寄せていることが要因。数日間にわたってこの高気圧が北東へ移動するため、猛暑は来週中頃まで続くとみられる。

また、科学者らは気候変動がこのような猛暑の頻度と強度を高めていると警告している。世界気候帰属分析(WWA)によると、産業革命以前と比べて、28℃以上の高温日が3日以上続くような「6月型の熱波」は現在、およそ10倍の頻度で発生しているという。

竹内智子
takeuchit@kangnamtimes.jp

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