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2025年07月03日木曜日
ホームニューステスラ株7.7%急落!減税批判でマスクとトランプが激突、補助金調査と移民資格に圧力…混乱の中、NY市場の行方は?

テスラ株7.7%急落!減税批判でマスクとトランプが激突、補助金調査と移民資格に圧力…混乱の中、NY市場の行方は?

引用:ホワイトハウス
引用:ホワイトハウス

1日(現地時間)の米ニューヨーク株式市場は、過去最高値更新後の勢いがやや落ち、下落して取引を開始。しかし、雇用統計が市場予想を上回る内容となったことで、主要指数は下げ幅を縮小した。

午前10時30分(米東部時間)時点で、S&P500は前日とほぼ同水準を回復し、ナスダックは0.2%下落。ダウ平均は0.4%上昇した。

テスラ株は一時7.7%下落。トランプ米大統領が「政府効率化省(DOGE)」に対し、イーロン・マスク率いるテスラの政府補助金やマスク本人の移民資格に関する調査を指示すると警告した影響が大きかった。現時点では3.8%まで下落幅を縮小している。

トランプ大統領のマスク氏への攻撃は、マスク氏が週末に「減税法案は狂気で破壊的」と批判したことが引き金となった。これに対しマスク氏は「今すぐ補助金を打ち切ればいい」と強気に応酬している。

10年物米国債利回りは2カ月ぶりの低水準から2ベーシスポイント(bp)上昇し、4.25%を記録。ドルはブルームバーグの現物指数で0.1%下落した。

シティグループは、テクニカル的に見て過去1年間で最も「買われすぎ」水準に近づいており、利益確定売りが起きやすい状態だと指摘。

モルガン・スタンレーのチーフストラテジスト、マイク・ウィルソン氏は『CNBC』とのインタビューで「これはより広範な回復になる」との見解を示し、「FRBが年後半から来年にかけて利下げを行えば、徐々に市場は回復するだろう。金利に敏感なセクターでは大きな潜在需要がある」と述べた。

パウエルFRB議長はこの日、ポルトガル・シントラで開かれる世界の中央銀行総裁によるパネルに出席する予定。トランプ大統領らが「FRBの利下げが遅すぎる」と批判を強める中での登壇となる。パウエル議長は先週、関税によるインフレ影響が明確になるまでは現行の金融政策を維持すべきとの考えを示していた。

バンガードのジョシュ・ハート氏は『ブルームバーグ』とのインタビューで、「FRBの政策は当面据え置かれる可能性が高い」とし、「雇用市場が悪化しなければ、年末までに2回の利下げがある」との見通しを示した。

一方で、上院では共和党指導部が、トランプ大統領が推し進める3兆3000億ドル(約474兆9,698億円)規模の税制・歳出法案の可決に向けた採決を続けている。共和党内での対立が深まる中、法案は危機に直面しているが、スコット・ベッセント財務長官は『フォックスニュース』で「上院は1日午後までに法案を可決する」と予測した。

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