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2025年07月03日木曜日
ホームニュース「泥沼」ボーイング宇宙部門に37年ベテラン登用 スターライナーの失敗に終止符なるか?

「泥沼」ボーイング宇宙部門に37年ベテラン登用 スターライナーの失敗に終止符なるか?

引用:ボーイング
引用:ボーイング

ボーイングが大規模な組織改革を進める中、防衛・宇宙事業部門の新CEOに社内ベテランのスティーブン・パーカー氏を正式に任命した。

1日(現地時間)の発表によると、パーカー氏は37年の社歴を持ち、昨年9月にテッド・コルバート前CEOが退任して以降は同部門の暫定責任者を務めていた。今回の人事で正式なトップに昇格したかたちとなる。

コルバート氏の退任は、ケリー・オットバーグCEO体制における最初の大幅な幹部刷新だった。オットバーグCEOは、ボーイングの評判回復、生産性向上、財務の安定を掲げて組織の再構築を進めている。

ボーイングの防衛・宇宙・セキュリティ部門は、同社の3大事業の一つに位置づけられているが、固定価格契約で発生したコスト超過により、これまでに数十億ドル規模の損失を抱えている。

特に宇宙分野では、NASA向けの有人宇宙船「スターライナー」カプセルで技術的欠陥や度重なる打ち上げ延期が発生し、昨年はついに無人での帰還を余儀なくされるなど、信頼回復が課題となっている。

オットバーグCEOは「スティーブンのリーダーシップのもと、防衛部門の運営は安定し、プログラム実行力も向上。顧客との関係強化も進んだ」と評価した。

なおボーイングは前日、ロッキード・マーチンの元最高財務責任者(CFO)ヘスス・ジェイ・マラベ氏を新たなCFOに任命し、8月15日から就任する予定だと発表した。

同社の株価はこの日1.11%下落し、206.20ドル(約2万9,658円)で取引を終えた。

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