
ロシアがアフリカで「就職詐欺」手法を用いてウクライナ戦争に投入する兵力を募集していることが明らかになった。
英紙デイリー・テレグラフは9日(現地時間)、ロシアが発展途上国で工場労働者を募集する広告を出していると報じた。
しかし、求職者がモスクワに到着すると、強制的にロシア軍に入隊させられ、ウクライナの戦線に送られるという。
ウクライナ軍に捕虜となったカメルーン出身のジャン・オナナ(36)氏は、尋問で「シャンプー工場の求人広告を見てロシア行きを決めた」と証言。
その後、ロシア軍と契約を結び、5週間の軍事訓練を経て前線に配置されたという。
この手法でロシア軍に入隊した外国人の正確な数は不明だ。一部の外国人は前線配置を承知の上で、高収入を期待して自ら志願している。
カメルーンの下士官の月給が67ポンド(約1万3,165円)に過ぎないのに対し、ロシア軍では月1,500ポンド(約29万5,923円)を稼げるためだ。
最近、あるカメルーン軍人はSNSに給与明細を投稿し、「この状況だからこそ、ロシアに行って死ぬことを選ぶ」と述べた。
一方、カメルーン政府は現役軍人のロシア渡航が増加していることを受け、軍人の海外渡航規制を強化した。
また、ロシアが軍需工場で外国人女性を雇用していることも明らかになった。
注目の記事