NATO「米露首脳会談はプーチン大統領を試す場…ウクライナへの武器供与は継続」
15日アラスカ米露首脳会談、最終合意には至らず

北大西洋条約機構(NATO)のマルク・ルッテNATO事務総長は10日(現地時間)、15日に予定される米露首脳会談の結果に関わらず、ウクライナへの武器供与は継続する方針を明らかにした。
ルッテ事務総長は米CBSニュースの番組「フェイス・ザ・ネイション」のインタビューで、「もちろん続ける。オランダや北欧諸国が最初の2つの支援パッケージを約束しており、今後数日から数週間以内に追加発表がある」と述べた。
ドナルド・トランプ米大統領とウラジーミル・プーチン露大統領による会談は、米アラスカ州で開かれる予定だという。ルッテ事務総長はこの会談について「トランプ大統領がプーチン大統領を試す場になる」とし、「プーチン大統領が停戦にどれほど真剣かを見極められるのはトランプ大統領だけだ。会談が開かれること自体が非常に重要だ」と強調した。
ただし、「和平協議や停戦、その後の領土やウクライナの安全保障については、必ずウクライナが参加しなければならず、実際に参加する。15日の会談で最終的な合意が得られることはない」とも付け加えた。
さらに「欧州も関与すべきだが、トランプ大統領がこの6カ月間行ってきたように、ロシアへの圧力を次の段階に進めることが重要だ」と述べた。
ロシアがウクライナのNATO加盟放棄を条件に掲げたかどうかについては「詳細はすべて明かせない」と言葉を濁したが、「米国、欧州、ウクライナのいずれにとっても、ウクライナの将来の地政学的位置や軍の規模、そしてラトビア・リトアニア・エストニア・フィンランド・ポーランドなどNATO東部地域の配備について、プーチン大統領には一切発言権がないことは明らかだ」と断言した。
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