
ウクライナのゼレンスキー大統領は、トランプ米大統領との会談後、ロシアとの領土交換問題については3カ国首脳会談で協議することが重要だとの考えを示した。
Newsisによれば、ゼレンスキー大統領は18日(現地時間)、ホワイトハウスでトランプ大統領や欧州の首脳7人との会談に先立ち、記者団に「領土を含むあらゆる敏感な問題は、3者による首脳会談の場で話し合う」と語った。
さらに「トランプ大統領は会談の実現に尽力するだろう。実際に来るかどうかは分からないが、ウクライナとしてはぜひ参加してほしい」と述べた。
これに対しトランプ大統領は「両首脳が望むなら、私も出席する」と応じた。
ロシアとの領土交換問題は、ウクライナの安全保障と並び、和平協定をめぐる最大の争点となっている。
ロシアは、ウクライナの北大西洋条約機構(NATO)加盟による安全保障は認められないとする立場を示し、領土についてはウクライナ東部の「ドンバス(ドネツク・ルハンスク)」全域の譲渡を求めている。
トランプ大統領は15日にプーチン露大統領と直接会談し、こうした問題を協議したうえで、この日はゼレンスキー大統領や欧州の首脳らと会い、議論を続けた。
ゼレンスキー大統領はまずトランプ大統領と約1時間にわたり二国間会談を行い、領土交換については即断を避け、今後プーチン大統領との交渉で決める考えを示すなど、慎重な姿勢を見せた。
トランプ大統領は「できるだけ早く3者会談を開くよう努めたい。ゼレンスキー大統領とプーチン大統領が何らかの解決策を見いだせると考えている」と語った。
ゼレンスキー大統領は欧州の首脳らとの会談を終えた後、プーチン大統領と電話会談を行う予定で、和平協定の合意には2週間ほどかかるとの見通しを示した。
トランプ大統領は「プーチン大統領も解決策を望んでいると思う。状況を見守りたい」と述べ、さらに「今後1〜2週間で、この問題が解決に向かうのか、それともこの悲惨な戦争が続くのかが明らかになるだろう」と語った。
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