イスラエルがガザシティ制圧作戦を開始し、大規模な軍事攻撃を前にガザシティが混沌に陥っていると、CNNが24日（現地時間）に報じた。CNNは、イスラエルが地下に潜むイスラム組織ハマスを排除するためにガザシティへの新たな攻撃計画を立てる中、ガザ住民が再び生存の危機に直面していると伝え、ガザ地区住民の悲惨な状況を報告した。
報道によると、現在、都市の多くの高層ビルが瓦礫に化し、数十万人の住民が破壊された建物に避難して生活しているという。彼らはハマスの治安体制崩壊後、自力で生き延びようとしている。しかし、食料は不足し、衛生状態はほぼ機能停止に陥っている。
市場では、イスラエルがガザ地区に搬入した数少ない救援物資トラックから、犯罪組織が略奪したとみられる食品が販売され、法外な高値が付いている。街にはゴミと汚水があふれ、病院や薬局が機能を失う中、住民は病に冒され、衰弱している。夜になると武装集団が街を徘徊し、住民は自衛のために銃を手にする。4人の子どもを持つ住民A氏は「野犬があまりにも多くの死体を食べ、野生化してしまった」と語り、「吠え声も変わり、凶暴になって人間さえも襲うようになった」と述べた。
かつて至る所に見られたハマスは、街から事実上姿を消したという。ガザ市民のB氏は「ハマスはもはや統制力を失っている。以前とは違う」とし、「時々突然現れるが、どこから来るのかは分からない」と語った。さらに最近は、新たなハマスの下部組織が出現したという。彼らは、ガザ地区でイスラエルに協力する者を阻止するために結成されたと主張している。
イスラエルは最近、ガザシティをハマスの最後の拠点の一つと位置付け、その制圧のための軍事作戦を開始した。現在、ガザシティ周辺を占領しているイスラエル国防軍（IDF）は、6万人の予備役召集令を発し、既に召集された2万人の予備役の勤務延長も準備している。ガザシティ住民には、戦争勃発から2周年となる今年10月7日までに避難するよう期限が設定されたという。
イスラエル軍関係者は、ガザシティの避難完了後、イスラエル軍が過去に民間人密集地のため攻撃を控えていた場所を含め、より広範な標的を攻撃する可能性が高いと述べた。軍事専門家のアレックス・プリツァス氏（Alex Plitsas）はCNNに対し、「イスラエル軍がガザシティ全域を建物ごとに捜索し、制圧するには数か月を要し、大規模な兵力が必要になるだろう」と語った。
今回のイスラエルの作戦に対し、国際社会では民間人犠牲者の増加、人権侵害、人道支援物資の遮断への懸念が一層高まっている。
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