
3年6か月を超えるロシアとウクライナの戦争は、最悪の人的被害をもたらす消耗戦へと発展している。最近、ロシアの独立系メディア「メディアゾナ」とロシアBBCは、2025年8月時点でロシア軍の死者数が22万人を超えたと報じた。
この数字は、訃報記事や相続件数など複数の調査結果に基づいて推計されたもので、2022年2月の開戦から直近までの期間、18~55歳の男性を対象にしている。その結果、8月29日時点で約22万人のロシア人男性が戦死したと算出され、昨年11月には週当たり3,000人の死者数を記録し、過去最高に達したことが明らかになった。さらに、昨年だけで約9万3,000人が戦死したと推定され、これは2023年の5万人のほぼ2倍に相当する。

特に今年の死者数も昨年と同程度で、1月から8月末までに約5万6,000人のロシア軍兵士が戦死したとされる。この推計は西側機関や報道機関の予測とほぼ一致している。以前、英国BBCはロシア軍の死者数が18万5,143人から26万7,500人の間であると報じた。また、米シンクタンクの戦略国際問題研究所(CSIS)は、6月の報告書でロシア軍の犠牲者が約95万人に達し、そのうち25万人が死亡したと推計した。ウクライナも被害が雪だるま式に拡大しており、犠牲者数は約40万人、そのうち死者は6~10万人に上ると推定されている。

両国の犠牲者数の集計が困難なのは、戦争の勝敗に直結するためである。これまでロシアとウクライナは、国内外の世論や軍の士気を考慮し、相手の被害は誇張し、自国の被害は過小評価する傾向にあった。しかし、民間人を除いても数百万人の犠牲者が出ており、この戦争が最悪の消耗戦へと突き進んでいることは明らかだ。
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