ウクライナのゼレンスキー大統領は、ロシアのプーチン大統領を「人殺し」に例え、エネルギーを主要な武器として指摘した上で、「人殺しを止める唯一の方法は、その武器を奪うことだ」と強調した。
ゼレンスキー氏は7日(現地時間)、米『ABC』のインタビューで「ロシアからのあらゆる形態のエネルギー供給、すなわちロシアとのいかなる取引も停止すべきだ」と訴えた。そのうえで「トランプ大統領がそれを実行し、プーチンに圧力をかけることを期待していた」と語った。

ゼレンスキー大統領は、米国がロシア産原油の輸入を理由にインドに対し50%の関税を課したことについて「正しい判断だ」と評価した。一方で、トランプ大統領とプーチン大統領の首脳会談後も「ウクライナの現場ではほとんど変化が見られない」と指摘した。
また、プーチン大統領がモスクワでの二国間会談を提案したことに関しては、「我が国が毎日ロシアのミサイル攻撃を受けている中で、モスクワに行くことはできない」と強調。「テロリストのいる首都に行くことはできないし、彼自身それを理解している。あの発言は会談を先延ばしにするためのものだ」と述べた。
ゼレンスキー大統領は、ロシアとの平和協定を結ぶ際にはウクライナの安全保障が同時に確保される必要があると強調した。「単に戦争を終わらせることではなく、6カ月後、1年後、2年後に再び侵略が起こらないようにすることが重要だ」と指摘。そのうえで「我々には防空の盾が必要であり、その盾とは防空システムだけでなく戦闘機も含む」と語った。
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