
イスラム組織ハマスは、7日(現地時間)、米国のドナルド・トランプ大統領がイスラエルに対し休戦と合意を迫る最後通牒を突きつけたことを受け、「直ちに交渉テーブルにつく用意がある」と即応した。
AFP通信などの海外メディアは、ハマスが声明を通して「我々の国民に対する侵略を終わらせるため、あらゆる支援計画を歓迎する」との立場を示したと伝えている。ただし、ハマスは交渉条件として、明確な停戦宣言、ガザ地区からイスラエル軍の完全撤退、独立したパレスチナ人で構成されるガザ地区管理委員会の設置などを要求した。
これに先立ち、トランプ大統領は自身のSNSで「誰もが人質の帰還を望んでいる。誰もがこの戦争の終結を望んでいる」と述べ、「イスラエルは私の(休戦)条件を受け入れた。今度はハマスが受け入れる番だ」と投稿した。さらに「ハマスに対し、受け入れなかった場合の結果を警告した」とし、「これが私の最後の警告だ。他の警告はない」と強調した。
米メディアのアクシオスによれば、トランプ大統領の中東特使スティーブ・ウィトコフ氏は先週、「メッセンジャー」を通じて休戦条件に関する新たな提案をハマスに送ったとされる。同メディアは、2人の情報筋を引用し、新提案には、休戦の見返りとしてハマスがイスラエル人質48人全員を解放し、イスラエルがパレスチナ人収監者2,500人から最大3,000人を釈放する内容が含まれていると報じた。
また、この提案によれば、休戦宣言直後にハマスの武装解除やイスラエル軍のガザ地区完全撤退など、終戦条件に関する交渉が開始される予定だ。この提案により、米国はハマスが計画に前向きな反応を示せば、トランプ大統領が終戦に向けて積極的に取り組み、交渉が継続する限り休戦が維持されると強調した。ただし、情報筋によると、ハマスが計画を受け入れない場合、イスラエルによるガザ地区への大規模作戦という「非常に悪い選択肢」があるとのメッセージも送られたという。
トランプ大統領は先月31日、ウィトコフ氏とゴルフをしながら関連状況を協議し、ガザ地区での休戦交渉に新たな推進力を与えるよう指示したとされる。その後、ウィトコフ氏はパレスチナ系の米国人実業家であり平和活動家のビシャラ・ババ氏を通じ、トランプ大統領の意向を含む米国の提案をハマスに伝えたとアクシオスは報じた。
これに関連して、ハマスは当日の声明で、人質解放および休戦に関する「複数の案」を米国の仲介者から受け取ったことを確認した。トランプ大統領は同日に記者団に対し「我々は解決策に向けて取り組んでいる」と述べ、「非常に近い将来に合意できると考えている」とコメントした。
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