
イスラエル軍は14日、日曜日であるにもかかわらずガザシティ西部地域の高層住宅を集中爆撃した。パレスチナの情報屋は、これにより少なくとも7人のパレスチナ住民が死亡し、多数の負傷者が出たと伝えた。
ニューシスの報道によると、現地目撃者は新華社など海外メディアの記者に対し、この日の攻撃でアル・カウタール・タワーやムハンナ・タワーの上層部を含む複数の高層住宅が爆撃されたと証言したという。
イスラエル軍は、避難民収容所に対しても無差別攻撃を実施し、数十の難民テントや近隣施設、一般住宅、イスラム大学、テル・アル・ハワ地区の地域カレッジ周辺の住宅街にまで爆撃を加えた。
この攻撃により、テル・アル・ハワのバルセロナ公園付近のアパートで7人の住民が死亡。さらに、多くの負傷者が病院に搬送され、その一部は重体であることが報告されている。
市内各所で爆破された高層建物の間から濃い黒煙が立ち上り、民間の防衛隊が瓦礫の中から人々を救出する姿が随所で確認された。
イスラエル軍は同日に声明を発表し、空軍戦闘機部隊が『ハマスの軍事作戦及び情報収集に利用された拠点』を集中的に攻撃したと説明。さらに、攻撃前に住民へ事前警告を行ったと強調した。
一方で、ハマが運営するガザ地区広報室も、同日にイスラエル軍の攻撃を非難する声明を発表。イスラエル軍が住宅タワーや学校、民間団体の施設を組織的に爆撃したことには意図があり、強制移住と避難を強いているとして、国際社会の介入を求めた。
このようなガザシティへの集中爆撃は、すでに数日間続いている。
イスラエルは、未だ100万人が避難を拒否して居住しているガザシティの完全制圧を目標とし、ハマスの全滅とイスラエル人の人質の解放を目的としていると発表した。
米CNNは14日、イスラエル軍がガザシティで爆撃・破壊した建物が1,800棟を超え、ガザシティは1か月でほぼ廃墟と化したと報じた。
イスラエル軍のラジオ放送も15日、軍幹部の証言を引用し、ガザシティへの攻撃強化後、約30万人の住民が新たに避難を開始したと伝えた。
国際人権団体は、ガザ地区全域に住む数十万人の住民が深刻な食糧・医薬品・住居不足に直面し、戦争の長期化により健康と生活が脅かされていると警告している。
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