
テスラのCEOであるイーロン・マスク氏が、10億ドル(約1,473億5,004万円)規模の自社株を買い増し、テスラ株価は急騰した。
マスク氏が公開市場でテスラ株を購入するのは、2020年2月以来初めてとなる。
米国証券当局が15日(現地時間)に公示した資料によれば、マスク氏は13日にテスラ株を250万株以上取得し、総額は約10億ドルに達したと明らかにした。
テスラ株価は最近6ヶ月で66%上昇しており、購入前の時点でマスク氏は同社株の約15%を保有していた。
今回の動きは、11月6日に予定されている株主総会にて、マスク氏に最大10年間、1兆ドル(約147兆3,146億3,245万円)規模の株式を提供できる新たな報酬パッケージ案が議決に付される中で生じたものである。
テスラ取締役会は、過去に例のない規模となる今回の報酬案について、「マスク氏が政治的活動や他事業に気を散らすことなく、電気自動車事業に専念することを促すためのものである」と説明した。
実際、マスク氏の政治的発言やドナルド・トランプ大統領との関係悪化は、テスラのブランドや販売に悪影響を与えている。テスラの今年第1四半期の純利益は71%急減し、第2四半期も16%減少したと示した。
マスク氏はロボタクシー事業を軸としたテスラの成長ビジョンを強調してきたが、「米国の電気自動車購入補助金が今月末に終了する見込みであり、数四半期にわたって厳しい局面を迎える可能性がある」と警告した。
株主総会での報酬パッケージの最終承認は、11月6日に決定される予定だと続けた。
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