
米メタ(META.N)が新型AIグラスを発表した。
日本時間で9月18日に同社が開催した「Connect 2025」に合わせ、基調講演でMeta創業者兼CEOのマーク・ザッカーバーグ氏は「メタ・レイバン・ディスプレイAIグラス(以下、メタ・レイバン)」と「メタ・ニューラル・バンド」を披露した。
専門家は、メタ・レイバンがARディスプレイをベースとした製品で、AIを搭載した初のグラスである点が重要だと評価している。
メタ・レイバンを操作するには、メタ・ニューラル・バンドが必要となる。このバンドは、指の筋肉信号をジェスチャーとして認識し、AIグラスへ信号を送る仕組みになっている。
メタ・レイバンの販売価格は799ドル(約11万7,736円)からとなり、米国の一部地域で9月30日から発売される予定だ。
メタ・レイバンには600×600ピクセルの高解像度ARディスプレイが搭載され、メッセージ送信やビデオ通話、画像・動画撮影に加え、リアルタイム字幕や翻訳機能などが利用可能であると明らかにした。
ハードウェア面では、メタは同日に次世代モデルの「レイバン・メタ・グラス」と「オークリー・メタ・グラス」も発表した。
さらに新たなAIソフトウェア機能として、特定の音声を増幅する「Conversation Focus」や、バックグラウンドで動作するAIアシスタント「Live AI」も紹介された。
VR関連では、AIを活用したVRコンテンツ制作ツール「メタ・ホライゾン・スタジオ」や、メタバース向けに最適化された「ホライゾン・エンジン」、エンタメ向けコンテンツハブ「ホライゾンTV」も更新されたと語った。
専門家は、長期的にはメタのAI AR/VRデバイスが次世代の個人向けコンピューティングプラットフォームへと発展する可能性があると指摘した。メタが10年以上にわたりAIグラスへの投資を続け、メタ・ラボの赤字が200億ドル(2兆9,475億1,294万円)に達していることは周知の事実だと述べた。
同氏はまた、消費者が購入を検討する価格帯で、技術力が向上した製品が登場したことが重要だと分析している。
短期的にもAIを活用した効率改善により広告部門の業績が向上し続けるとして、メタに対して前向きな見方を示した。
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