
米国のドナルド・トランプ大統領は、政権2期目の就任期間を含む過去1年間で30億ドル(約4,492億3,430万円)の資産を増やし、歴代最大の資産を保有するに至った。米経済誌フォーブスは24日(現地時間)、トランプ大統領の現在の資産総額が73億ドル(約1兆931億円)に達したと報じた。
ニューヨークの不動産富豪の2世であるトランプ大統領は、成功した実業家であったが、大統領就任後に資産が爆発的に増加した。トランプ大統領の二人の息子が手掛ける暗号資産事業は、大統領選挙前までは低迷していたが、過去10か月で20億ドル(約2,994億8,953万円)の資産増加を実現した。
長男ドナルド・トランプ・ジュニア氏と次男エリック・トランプ氏が主導する仮想資産プラットフォーム「ワールド・リバティ・ファイナンシャル(WLF)」は、特に昨年の大統領選勝利後に急成長を遂げた。
就任前に発行されたトランプ大統領夫妻の「ミームコイン(ジョークとして作られた暗号資産)」が急騰し大きな利益を上げ、ステーブルコイン事業ではアラブ首長国連邦(UAE)の企業から巨額の投資を獲得した。トランプ大統領は米国を「暗号資産の首都」にすると公言し、暗号資産に友好的な政策を推進している。

また、トランプ大統領が設立したSNSの「トゥルース・ソーシャル」の株価も上昇し、時価総額が20億ドルに達している。トゥルース・ソーシャルの昨年の売上高は360万ドル(約5億3,908万円)に過ぎなかったが、大統領選後に株価が大幅に上昇し、トランプ一族は数十億ドル相当の株式を保有している。
米国と英国など13か所に及ぶゴルフ場とリゾートの資産価値は13億ドル(約1,946億6,893万円)水準で、ニューヨークのトランプ・タワーなど米国各地の不動産価値も12億ドル(約1,796億5,177万円)規模と算出された。
一時低迷していたトランプブランドのライセンス事業も、大統領選後に息を吹き返している。海外の開発業者がトランプブランドの使用権を求めて殺到し、資産が4億ドル(約598億8,392万円)増加した。任期がまだ3年以上残っていることから、トランプ大統領の資産は今後さらに数十億ドル以上増加する可能性があると、フォーブスは予測している。
最近、トランプ大統領はオーストラリアのABC放送で、大統領職を利用して財産を増やしていると指摘されたとき、「私の子どもたちが事業をしているだけだ」と述べ、自身との関係を否定した後、「オーストラリアに大きな害を与えている」と記者を激しく非難した。
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