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「またやりたい」トランプ氏、“3選”への野望むき出し…水面下で進む再始動シナリオ

有馬侑之介 アクセス  

引用:depositphotos*この画像は記事の内容と一切関係ありません
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ドナルド・トランプ米大統領が、米国憲法修正条項で明確に禁じられている「大統領3選」への意欲を改めて示した。

自ら「人生最高の支持率を得ている」と語り、3期目への思いを率直に明かした。

トランプ大統領は27日(現地時間)、マレーシアでのASEAN首脳会議を終え、日本に向かう専用機内で記者団の質問に応じた。2028年大統領選で副大統領として出馬する可能性について問われると、「そういう方法もあり得るが、そうはしない。国民が望まないし、正しいことでもない」と述べた。

これは、現職副大統領のJ・D・ヴァンス氏を大統領候補とし、トランプ氏が副大統領として当選した後、ヴァンス氏の辞任に伴い大統領職を引き継ぐという支持者らの「妙案」に言及したものとみられる。

しかし、この方法が法的に通用するかは別問題だ。米国憲法修正第22条は「いかなる者も2回を超えて大統領に選出されてはならない」と明記しており、また修正第12条では「大統領職に就く資格のない者は副大統領にもなれない」と定めている。すでに2期当選を果たしたトランプ氏は、副大統領としての出馬資格も失っていることになる。

それでもトランプ氏は「本当にやりたい。今が人生で最も高い支持率だ」と述べ、あからさまに「3選への野心」をのぞかせた。

「3選を排除しないという意味か」との記者の問いには、「それはあなたが判断すべきことだ」とはぐらかし、「3選のために法廷闘争も辞さないのか」という質問にも「まだ真剣には考えていない」と答えるにとどめた。

トランプ氏の支持者や側近らは、3選を実現するための「抜け道」をいくつも模索している。憲法改正を求める声があるほか、「トランプ氏が下院議長に就任し、大統領継承法に基づき大統領と副大統領が職務を遂行できなくなった場合、自動的に大統領職を引き継ぐことが可能だ」と主張する向きもある。

共和党のアンディ・オグルズ下院議員(テネシー州選出)は今年1月、修正第22条を改正し「非連続的な3選」を認める法案を提出した。トランプ氏は2017年に第45代大統領として初当選した後、再選に失敗したが、2025年から2期目を開始している。3期連続ではなく、間隔を空けて3度目の当選を可能にする「トランプ特例」ともいえる改正案だ。

トランプ政権第1期でホワイトハウス首席戦略官を務め、現在もトランプ陣営の参謀格とされるスティーブ・バノン氏は、英誌『エコノミスト』のインタビューで「トランプ氏は2028年に再び大統領になる。そのための計画があり、適切な時期に公表する」と語った。

有馬侑之介
arimay@kangnamtimesjp.com

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